185回目は、 先週に引き続き、
広島中央通り 香月産婦人科 信実孝洋院長に
お越しいただきました。
今回は「新生児蘇生について」。
生まれたあとに、何等かの蘇生処置が必要な赤ちゃんは、
全分娩の15%。
蘇生処置が必要な15%のうちの3分の2、
約10%は、軽い刺激で呼吸を始めますが
5%は、呼吸をサポートするといった対応が必要になります。
お産の現場では、産婦人科医だけでなく、
助産師、看護師、お産に携わるスタッフも
新生児蘇生法、赤ちゃんをどうやって助けていくのかを
訓練しています。
自発呼吸が始まらない赤ちゃんに対して、
適切な時期に適切な介入を行うことで、
赤ちゃんの低酸素・虚血の進行を防ぎ、
低酸素性虚血性脳症の発症を防ぎます。
日本周産期・新生児医学会が、
新生児の蘇生法を習得するための講習会を開催し、
いざという時のために、
日ごろから訓練されているんだそうです ですが、
すべてのハイリスク出産を
予想することはできませんし、
順調であっても何が起こるか分からないのが
出産です。
以前は1分たったところで評価し、
呼吸がなければ蘇生、人工呼吸をするというのが
ルールでしたが、それが数年前に、
「できるだけ早いうちに」と変わりました。
そして母体の出血が多い場合
医師はどうしてもお母さんにつきっきりになりますので
助産師も看護師も 新生児蘇生法を身に着けることにより、
速やかに赤ちゃんの予後を改善させることができます。
すべての分娩に新生児蘇生法講習会修了者が
立ち会える体制を整備し、
蘇生に習熟した産科医、看護スタッフが
分娩に立ち会えるように、連携できる体制を
平時から構築することが目標です。
お産はチームプレーですと信実院長。
1分1秒を争う命を守る熱い思いを
お話していただきました。
新着記事
コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます!!