異常気象でいろんなところに影響が出ていますが、これもその一つなんでしょうか? 「秋も深まるこの季節、軒先にできた大きなハチの巣にまだハチがブンブンいて、70代の父親が駆除すると言っているが心配だ」というお便りをいただきました。危ないですよね、たぶん…。現場に行ってきました。
行ってきたのは、広島県府中市元町。ハチの巣ができたのは、2階建ての家の裏手でした。
田村友里 キャスター
「あっ、ありました、巨大なハチの巣が! 大きいですね。これ、わたし、人生で見たハチの巣で一番大きいです」
人の出入りも少ないため、気づいたときにはかなり大きかったそうです。
山本保夫 さん
― よく冷静でいられますね?
「このへん、ハチが多いので割合と慣れているんですけど、ここまで大きいのは初めてです」
山本登茂子 さん
「刺されたりしたら、子どもや孫がこっちにおるから」
山本保夫 さん
「他人様がここを通って被害があったらいけないから、早めにとりたいなと」
なんと山本さん、ご自身で駆除する気満々でした。
取材した日は気温が低く、ハチはあまり出てきていませんでしたが、ふだんはもっと出入りがあって、巣が真っ黒に見える日もあるとか。
素人が手を出すのは危険ということで駆除のプロをお呼びしました。
広島県薬業サニタリーサービス部 手塚孝志 次長
― ハチの種類は?
「キイロスズメバチ。けっこう攻撃的なハチなので、気をつけないといけないハチの一つです」
キイロスズメバチは、体長2センチ前後。刺されると強い痛みがあり、人によってはアナフィラキシーショックを起こして亡くなることもあります。日本の野生動物による死亡事故で最も多いのがキイロスズメバチなんだそうです。
さらに、春から秋の活動期の中で一番危険なのは秋なんだとか。
広島県薬業サニタリーサービス部 手塚孝志 次長
「今の時期っていうのは、次世代の女王バチを育てる時期なので、けっこう攻撃的になります」
スタッフ一同、防護服に身を包んでいざ! 高所作業車が横付けするスペースがないために7メートルの棒を使って作業します。
田村友里 キャスター
「噴射されました。ハチがいっぱい出てきました」
まずは唯一の出入り口から殺虫剤を入れて弱らせます。
田村友里 キャスター
「少しずつヘラで削っていきます」
田村友里 キャスター
「下3分の1くらいが一気にゴソッと落ちました。重いですか」
どうしてこんなに重そうなのかは、中を見てすぐにわかりました。
田村友里 キャスター
「大きい、本当に!? これで下3分の1? すごい。中はしっかり巣になってます」
中に幼虫とさなぎがギッシリ。
直径は大きいところで40センチほどありました。それに成虫の死骸も…
田村友里 キャスター
「えっ、外に出てきていないだけで、こんなにいたんですね。お出かけ中なのかと思っていた」
山本登茂子 さん
「よかったわ。これで安心じゃわ」
― 安心して過ごせますか?
「はい。過ごせます」
ハチの巣の中は、10段の層になっていました。
田村友里 キャスター
「山本さん、終わりました。動きよる。動きよる。これからハチの成虫になる可能性の子たちがいっぱいいて、よかったです、駆除しておいて」
山本夫妻
「ありがとうございました」
キイロスズメバチの活動期は春から秋まで。涼しくなるころには寿命を迎えるはずですが、ことしは夏の暑さが長引いたので、まだ活発なのではないかとのことでした。
また、秋は、来シーズンに女王バチとなるプリンセスを育てているため、働き蜂の数も多くなり、巣を守るために敏感になっているとのことです。見つけた場合は、近くで騒がないようにして、業者さんにご相談ください。
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