広島城天守の木造での復元などについて、課題を検討する有識者の会議が開かれました。
7日の会議では、建築史や都市計画などの専門家が石垣や遺構などの文化財への負担が小さい天守の解体方法などについて話し合いました。
現在の広島城天守は戦後に鉄筋コンクリートで再建されてから60年以上が経ち、耐震性の不足などが判明しています。
委員の意見は専用の機械でコンクリートを切断する「ブロック解体」と作業員による「手作業の解体」の2つの工法を組み合わて検討していくことで一致。
また、天守下部の構造を忠実に復元するため、天守を支える基礎部分から解体するプランで今後、議論を進めていくことでも合意しました。
広島大学名誉教授(建築史) 三浦正幸 座長
「1つの案に意見集約できたことで、広島城天守の再建に向けて大きな一歩になった。未来にずっと長持ちするような計画にしたい」
検討会議は来年度にかけて、数回にわたり開かれる予定です。
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