秋雨前線や台風21号から変わった低気圧などの影響で、2日の日本列島は西日本を中心に “季節外れの大雨となっています。各地で非常に激しい雨が降って災害の危険度が非常に高まっている地域もあります。
大雨の時には気象レーダーで激しい雨のエリアや今後の降り方などを確認する方も多いと思います。そんな気象レーダーに2日午前中に映っているものがSNS上でちょっとした話題となっています。
2日午前9時の気象レーダーの画像です。中国地方や四国地方には非常に発達した雨雲がかかって大雨となっていますが、九州の南の海上を見ると、細長い線のような降水域が南西諸島に沿うような台湾付近まで伸びています。
その長さは直線距離でも1000km以上…。実際にこんな降り方をするのか、気象レーダーのエラーで表示されてるのかと思い気象衛星ひまわりの画像を見てみると…確かに細長いヒモのような雲が伸びています。
線状の降水域としてすぐに思い浮かべるのは「線状降水帯」ですが、それよりもはるかに細く、まるで糸のような降水域です。強い降水ではないですが、確かにそこでは降っていそうです。
このヒモのような細長い雲列は「ロープクラウド」と呼ばれるものです。ロープクラウドは一般的に幅10~30キロ程度、長さは1000km程度の細くて長い積雲の雲列で、中には2000~3000kmに及ぶモノもあるといいます。
寒冷前線の暖気側で空気が冷やされることで発生します。前線の活動が弱まるにつれ積雲が規則的に並んでいる特徴があります。
今回のロープクラウドは、前線が東へ移動するとともに細長い雲域も東へ動き、レーダーのエコーでは次第に不明瞭となってきています。
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