広島市の住宅で、現金およそ2600万円を奪った後に火をつけたとして、男が逮捕された事件で、男には数千万円の借金があることが捜査関係者への取材で分かりました。
強盗殺人未遂と現住建造物等放火の疑いで1日朝、送検されたのは、神奈川県葉山町の無職・梶原優星 容疑者(29)です。
警察によりますと、梶原容疑者は7月、80代の夫妻に睡眠作用のある薬物を飲ませて、意識をもうろうとさせたあと、住宅に火をつけ、その間に現金およそ2600万円などを奪った疑いが持たれています。
夫妻は火事に気がつき、無事でした。
警察の調べに対し梶原容疑者は、「今は話したくありません」と供述しているということです。一方、接見した弁護士に対しては「お金は盗んだが放火はしていない」などと話しているということです。
梶原容疑者は当時、大手証券会社の営業職として働いていました。捜査関係者によりますと、梶原容疑者には数千万円の借金があり、さらに、業務で知り合ったほかの複数の顧客にも個人的にお金を投資してもらっていたということです。
警察は、事件の背景について慎重に捜査を進めています。
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