とある高校の3年D組。その教室にひときわ目立つ大きな体の生徒が…

この青年こそ、広島カープがドラフト5位で指名した千葉学芸高校の 菊地ハルン 投手です。

身長はなんと2メートル。ほかの生徒と比べると、その規格外の身長はご覧のとおり。恵まれた大きな体をコンパクトにたたんで、教室のいすに座ります。

ドラフト5位　菊地ハルン 投手
―　机のサイズは合っている？
「だいじょうぶです」

―　苦しくない？
「だいじょうぶです（笑）」

しかし、マウンドに立てば、その2メートルの長身を最大限に利用した迫力満点のピッチングを披露します。その最速は149キロ。さらにカーブ・スライダー・フォークを操る投手として器用さもある、カープのドラフト指名でただ1人の高卒・支配下の投手です。

菊地ハルン 投手
「大谷翔平 選手（193センチ）だったり、オリックスの 山下舜平大 選手（190センチ）、身長が高い選手にあこがれていました。コントロールがいいのでカウント球で稼いで、最後に直球で押せるタイプだと思います」

―　ゆくゆくは球速、何キロぐらい出したいですか？
「160キロは超えたいです」

菊地ハルン投手の魅力は身長だけではありません。将来の伸びしろです。

実はハルン投手がスカウト陣の評価を格段に上げたのは、高校野球の現役を引退してから。8月の引退からおよそ2か月で体重は7キロ増加。さらに、ストレートの平均球速はおよそ140キロでしたが145キロまで伸びました。

　　　　　　8月　　　　現在
体　重　　103キロ ⇒ 110キロ
平均球速　140キロ ⇒ 145キロ

菊地ハルン 投手
「高校が終わってから “プロに行くっていう気持ち” が大きくなって、自分でできる限りの取り組みをして、そういう食事の面でもトレーニングでも変わるようになってきました」

学校を終えたハルン投手は、1時間半かけて自宅へと戻ります。待っているのは、4歳離れた兄の レハン さん、そして母の 知恵子 さんです。

指名の瞬間を学校でいっしょに見守っていた2人は、ずっと思い描いてきたプロ野球選手の夢をかなえたことを心から喜んでいました。

母　菊地千恵子 さん
「ハルンはずっと言っていたので。『プロに絶対になる』『恩返しする』っていうのは言ってくれていたので夢がかなったな、すごいと。信じられないというか、すごいなと思って」

兄　菊地レハン さん
「自分ももともと野球を本気でしっかりやっていたっていう時期もあって、なんか、それ（プロの夢）を弟がかなえてくれたというのはすごくうれしいです」

高校野球の引退後は学校の寮を出て、自宅に戻ったハルン投手。母・知恵子さんにとって息子たちの料理をする瞬間がなによりの喜びだそうです。

母　菊地千恵子 さん
「気持ちいいですよね。すごく食べるから」

―　もともと食べる方？
「もともと食べる方ではありました。好きなものね、ご飯とお肉（笑）」

菊地ハルン 投手
「いただきます」

母　千恵子さん
「広島にいっぱい、おいしいものがあるって聞いたから」

兄　レハン さん
「また、好きなご飯・食べ物をいっぱい食べてね」

ドラフト指名から1週間、プロとしての意識が少し芽生えつつも、まだ高校生の幼さも残る菊地ハルン。大型右腕はまだまだ進化して、カープの入団を待ちます。

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楠本麗奈 アナウンサー
今後の活躍が楽しみです。ちなみにみなさん、焼肉に行かれた際は白ご飯はいつ、どのタイミングで頼みますか？

青山高治 キャスター
？　焼肉の白ご飯ですか…

中根夕希 キャスター
最後…

楠本麗奈 アナウンサー
お肉といっしょに食べる人が多いと思うんですけど、この菊地ハルン投手、お肉とご飯をたらふく食べたあとに最後にシメで白ご飯を食べるそうです。

中根夕希 キャスター
また、注文するんだ。

青山高治 キャスター
それであの2メートルの体格か…。でも、これからまた球速とか伸びそうですよね。高校の机は絶対に小っちゃかったと思います。本人は「だいじょうぶ」って言っていましたけど…

中根夕希 キャスター
後ろの人が、ちゃんと前が見えるのかなと心配。

楠本麗奈 アナウンサー
ちなみにハルン投手、シメの白ご飯のお供は、「焼肉のたれ」ということでした。

青山高治 キャスター
なるほど（笑）

（RCC「イマナマ！」カーチカチ！テレビより）