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【台風情報】11月スタートは “異例の”本州直撃も 台風21号 海外予報機関も本州直撃の可能性を示唆 31日~1日に“非常に強い背力”で沖縄接近のあとに 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【雨・風シミュレーション】 

大型の台風21号 “非常に強い勢力”で沖縄接近  その後に本州直撃も

大型の台風21号は27日はフィリピンの東の海上にあって西へと進んでいます。このあと次第に発達して週明けには暴風域を伴うようになるとみられています

気象庁が発表する進路予想では発達しながら次第に北寄りへと進路を変えてフィリピンの東の海上を北上、31日午後には沖縄の南の海上を中心とする予報円に達する予想です。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルと「非常に強い勢力」になると予想されています。

気象庁が発表している台風進路予想は5日先までの予報ですが、気象庁や海外の予報機関ではその先の進路についてのシミュレーションも行っています。
5日よりも先の予想データをみると、沖縄接近したあとは本州接近を示唆する予想データが気象庁や海外の予報機関ともに見られています。

気象庁の統計資料では1951年以降の台風について統計のとりまとめをしていますが、これまで日本への上陸の遅い記録をみると、11月に上陸したのは過去に一度しかありません(沖縄など島は上陸ではなく通過のため含まれず)
仮にこの時期に上陸するようなことがあれば「かなり異例」なことがわかります。

【画像で確認】今週末以降に“本州直撃”の可能性も 雨・風シミュレーション

海外モデルも“本州直撃”の可能性を示唆 過去には一度のみ

アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

 

台風21号についての進路予想をみると、大きくは気象庁の予想と同じような傾向となっています。フィリピンの東海上で北寄りへと進路を変えてかなり発達させる予想となってきました。先島諸島の南の海上に達したときに最大風速は100ノット以上と予測されています。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

【画像で確認】今週末以降に“本州直撃”の可能性も 雨・風シミュレーション

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

 

アメリカ海洋大気庁の台風21号に関するアンサンブル予報結果です。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

まだ進路予想にかなりのバラツキはありますが、フィリピンの東海上で北寄りから次第に北東より経ろ進路を変えて本州付近を進む予想データが多くなっています。

ヨーロッパモデルも“本州直撃”の可能性を示唆

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパ中期予報センターによるアンサンブル予報結果です。南西諸島の南の海上までは西寄りへと進んだあと、進路を次第に北東寄りへとかえて、日本の南岸に接近する可能性を示しています。

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。

【画像で確認】今週末以降に“本州直撃”の可能性も 雨・風シミュレーション

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