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「医師の働き方改革」について

182回目は、
産科・婦人科 藤東クリニック 
藤東猶也副院長に
最近あった 「医師の働き方改革」について教えて頂きました。

もともと勤務状況が把握しにくく
過酷な労働状況になりがちな医療現場ですが
最近の医師不足や過労による
医師の精神的ダメージなども問題となっており、
2024年4月から、法改正のもと
医師の時間外労働時間の上限が年間960時間、
月間100時間未満となりました。

ただ救急医療や地域医療で働いている場合や
研修医などは年1860時間に定められており
こうした時間外労働時間の上限をみても
まだまだ医療現場の勤務状況は厳しいという
印象です。

実際に2019年の医師の勤務実態の調査によると
勤務医の多くが24時間連続して休める日数として
8割近くが月に4日以下と回答し
1割がなんと「0日」と回答しています。

これでは逆に
医師が病気になってしまいますよね。
こうした過酷な労働時間を少しでも軽減したいと
医師と看護師の間に立つ新たな存在として
診療看護師が今、注目されています。

通常の看護師よりも広い範囲の医療行為を
行うことができ、
医師の負担を減らすことができます。
ただこの資格を取るためのハードルは
まだまだ高く、現在まだ全看護師の0.07%に
満たないそうです。

今後増えてくれば
医療過疎地での在宅医療や都市部での
医師不足を補う存在になるかもしれません。
他にも一人の医師が特定の患者さんを担当する
主治医制ではなく、複数のスタッフで患者さんをみる
チーム医療への取り組みによる
医師の労働環境の改善も検討されています。

医師の皆さんが気持ちよく健康に働ける職場へ
医療現場の働き方改革は、私たち患者にも
つながっていることですから
これからも注目していきたいですね。

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