ラジオカーレポーター　中村沙織です！

コロナ禍が明け、広島市内でもたくさんの外国人観光客の姿を見かけるようになりましたね。
今回は、そんな観光客の方に向けて英語で観光ガイドをされているフィリップ萌さんにお話しを伺ってきました。

広島生まれ広島育ちのフィリップさん

海外の方に出身地を聞かれて「広島」と答えたときに、必ず「悲しい歴史の街だね」と言われることや、資料館などを見学された後テンションが下がったまま広島を去っていく外国人観光客の姿を見ては、心を痛めていたフィリップさん。
「広島には有名な場所以外にもたくさん魅力的な場所がある！平和記念公園に来たなら、感動的な復興のエピソードも知ってほしい！そして美味しいものもたくさん食べて笑顔で帰ってほしい！」
そんな気持ちから観光ガイドを始められたそうです。

お仕事の流れ

フィリップさんが行っているのは個人旅行者向けの観光ガイド。
旅行会社からの依頼や、観光事業者やお客様の口コミに応えて案内をされています。
たとえば広島市内だと、平和記念公園、広島城、縮景園・・それに加えて時々宮島と
1日、６～７時間ほどガイドをするのが一般的だそう。
2日目以降をご一緒することもあるそうですよ。

ガイドをするときに心がけていること

「正直ガイドがいなくても観光は出来るのに、わざわざガイドをご依頼されるということは、地元の人と交流したいという気持ちがあるはず」と、ガイド中には被爆者の祖父母から聞いた個人的なエピソードを話したり、お客様の国や家族のことを聞くなどして、お互いの理解を深めているそう。

ご案内先は観光地以外にも！

観光中に出会った子どもたちと遊んだり、フィリップさん行きつけの小料理屋や居酒屋をご案内し、そこにいらっしゃる地元の方たちとわいわい盛り上がることもあるそうです。
日本の日常もしっかり楽しんでいただいているんですね。

ガイドの経験を活かして、こんなことも

フィリップさんは他にも、外国人観光客を案内してみたいという子ども達に、簡単な英語で宮島や平和公園を案内するレッスンをしたり、広島の事業者向けに、外国人観光客を接客するためのノウハウや英会話を教えたりすることもあるそうです。

海外からのお客様に、有名な観光地だけでなく、日本の日常、広島の魅力をしっかりと伝えてくださっている観光ガイドさんがいらっしゃることを知り、広島県民として嬉しくなりました。たくさんの方に「広島に来てよかった」と思っていただきたいですね！
レポーター中村沙織

【フィリップ萌さんへのお問合せ先】
moephilip.mail@gmail.com