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【天気メモ】エルニーニョが終了か?

度々ニュースで耳にする単語「エルニーニョ現象」ですが、この言葉の本来の意味はご存じですか?「エルニーニョ」はスペイン語でEl Niñoと書き、英語ではThe ChildやThe Boyとなります。この子供(男の子)は、定冠詞も名詞も大文字で書き始めることからわかるように、単純に一般の子供を意味するのではなく、「幼子イエス・キリスト」を指しています。

ペルー沖ではプランクトンが豊富な冷たい深海の水が沸き上がってくるため、カタクチイワシの漁場になっています。しかし、毎年クリスマスの頃になると水温が高くなりプランクトンが少なくなるので休漁になります。季節的に海水温が高くなる現象を地元の漁師たちがクリスマスにちなんで神の子、エルニーニョと呼んだのが始まりです。

一方、ラニーニャ(La Niña)はスペイン語で「女の子」を意味します。

通常、赤道付近では地球の自転などの影響で東風の貿易風が吹きます。この貿易風によって海面近くの暖かい水が西へ運ばれてくるため、相対的に西側で海水温が高く、東側で低くなります。エルニーニョ現象時は、東風が弱いため、暖かい水が東へと広がるため、雲の発生するエリアも東へ移動し、日本付近の偏西風にも影響を及ぼします。結果として、夏は冷夏、冬は暖冬傾向になるのです。

一方、ラニーニャ現象時は東風が強くなり、エルニーニョ現象とは反対に、猛暑や厳冬傾向になります。

現時点では春の終わりにかけて、エルニーニョ現象が続くよりも平常の状態に戻る可能性が高いということですが、その先、もし再びラニーニャ現象が始まるのならば、次の冬のシーズンに影響を及ぼすかもしれないですね。日々の天気予報とは違う長期的な視点になりますが、今後の動向が注目されます。

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