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【岡山県】倉敷美観地区の新しい散策拠点!古民家を増改築したレトロ感満載の複合施設/倉敷SOLA

倉敷美観地区といえば、岡山県でも屈指の人気観光地ですよね。風情を感じる町並み、オシャレな雑貨屋や飲食店、歴史のある美術館・博物館など、半径約500mのエリアに沢山の魅力が詰まっています。そんな倉敷美観地区に2022年の春、岡山の技術と美術が融合した複合型商業施設が登場しました。


白壁の町並みの一角で岡山のものづくりを体感!

倉敷美観地区の川沿い、江戸時代の雰囲気が感じられる白壁や木造建築が並ぶ一角にオープンしたのが「倉敷SOLA」です。「“倉敷のものづくり”を衣食住で体感できる」をコンセプトに、宿泊施設やレストラン、ファッショングッズのお店が5店舗集まっています。

大正時代の古民家を改築した建物を含む「倉敷SOLA」は、美観地区の街並みに馴染んでおり、一見すると新しくできた複合型施設とは分からないほど。さりげなく掲げられている「みんげい広場」の看板と敷地内マップが目印です。

敷地内に入ると芝生のスペース「みんげい広場」を中心にコの字型に建物が並んでいます。「きび美ミュージアム」や「くらしき宵まち GARDEN」、倉敷民藝館、日本郷土玩具館などが隣接しており、「みんげい広場」を通って各施設に行くことができます。

歴史を感じる木造の建物、美しい植栽……この広場の空間だけで「これぞ倉敷美観地区!」という風格が漂っていますよね。


国内を代表する岡山デニムのアイテムが多数!

「衣食住」の中で、まずは「衣」のお店へ向かいます。デニムストア「青木被服」と足袋シューズのコンセプトストア「MARUGO KURASHIKI」の2店舗は通りに面しているため、広場と通りの両方から入店することができます。

「青木被服」は1961年から岡山県井原市でデニムを生産している国内を代表するデニムメーカー。近年はデニムを着物に落とし込んだ「DENIM KIMONO」、足袋や作務衣といった和の要素を取り入れたデニム製品など、日本ならではのオリジナルデニム製品を次々と生み出しています。繊維のまちならではのオシャレなデニムアイテムが欲しいという人にはピッタリなお店です。

店内にはさまざまな色合いのデニム、アイテムがズラリ。そんな中、ファッションアイテムと共に飾られたブルーや白の花弁が美しい鮮やかなバラが存在感を放っています。こちらはデニムで作られたバラで、種類はインディゴブルー、ミックスブルー、ルビーレッド(各1本 税込2,200円)、プラチナシルバー(1本 税込2,500円)など。花の1枚1枚が手作業のため、全てがオリジナル! オンリーワンの色褪せないバラは贈り物にも最適ですね。

続いて、ちょっと変わったアイテムが欲しいという方にお薦めしたいのが「KIMONO T-SHIRT」。KIMONOTとコラボした商品で、名前の通り着物をTシャツとしてアレンジしている一品。前面にデニムポケットが施されています。

着物のような長い袖丈が特徴的。ゆったりとしたシルエットが伝統を感じさせながら目新しさもあります。海外から来た観光客の方にもとても人気だそうです。


進化した新しいスタイルの地下足袋

青木被服の隣にあるのが、創業1919年の地下足袋メーカー「丸五」による足袋シューズのコンセプトストア「MARUGO KURASHIKI」。地下足袋と聞くと作業用の靴が思い浮かぶかもしれませんが、ショップにある足袋シューズはデザイン性に富み、日常でオシャレに履くことができます。

特に注目なのが「tabiRela」のシリーズ。アッパーが綿でできており、柔らかでカラフル、履き心地もバツグンです。キッズ用もあるので親子でお揃いにしても良いですね♪

他にもランニングシューズやスポーツ向けの「SPORTS JOG」、アッパーが革でできた「Leather TABI」など、種類も盛りだくさん!「SPORTS JOG」はプロスポーツ選手も愛用している逸品です。

立っている時間が長いショップの店員さんも「足袋シューズだと普通の靴よりも足が楽ですよ~」とのこと。歩きやすく見た目もかわいいので、旅行などのお出かけにはもってこいですよね。

店内にはオリジナルのガチャガチャもあります。

地下足袋のモチーフが缶バッジになっているというなかなかマニアックなアイテム(笑)。ヒミツのアイテムというシークレットもあり、コレクター魂をくすぐります。

私が当たったのはジカタビ君シリーズでした。皆さんもぜひ引いてみてくださいね。


ハンガリーと岡山県の食が融合した洋食店

「衣」のお買い物を楽しんだ後は、「食」を求めて「倉敷洋食バラトン」へ。

バラトンとはハンガリーにある湖の名前で、ハンガリー料理と岡山県産の食材が融合した新しい「倉敷洋食」が味わえるお店です。

ランチのメニューは、「旬の野菜を使ったパスタランチセット」、ハンガリーの家庭料理である「グヤーシュスープのセット」、そして「合鴨と季節野菜の寿司セット」の3種類があります。どれにするか迷いどころですが、特にオススメなのがお寿司のセット。

このお寿司というのが、ハンガリー産の合鴨をロースト、スライスしたお肉を寿司飯に載せ、さらに色々な季節の野菜が盛り付けられているというもの。

合鴨とそれぞれの野菜の組み合わせが絶品で、1貫ごとに味の違いを楽しむことができます。野菜の彩りも豊かで見た目から「おいしい」ですよね。

バラトンではテイクアウトメニューも充実しています。岡山県産のフルーツを使ったジュース、ソフトクリーム、クラフトビールなど、ドリンクの種類も豊富。「みんげい広場」にはベンチもあるので座って飲食することもできます。気になったのが「クルトシュ」というハンガリーの伝統的焼き菓子。2023年に発売開始したばかりで、すでに沢山の人が購入する人気商品になっているようです。

見た目はぐるぐるとした筒状で、外はサクサク、中はモチっとした食感。ハンガリーでは屋台などで売られているそう。「ベーシック」(税込380円)とチョコがかかった「ビターチョコ」(税込480円)の2種類があり、食べ比べもオススメ!


ミシュラン星獲得の姉妹店! 民藝の粋を堪能

もう1店舗は、「倉敷SOLA」の西側にある日本料理店「雲」。

店内は落ち着いた雰囲気で、木の温かみが感じられる空間が広がります。

「雲」は『ミシュランガイド岡山2021』で1つ星を獲得した日本料理店「Bricole(ブリコール)」の姉妹店。料理の素晴らしさはもちろんのこと、「民藝」の食器で料理を提供する点も特徴の一つです。

民藝とは民衆的工藝の略で、民衆の日常生活で使われてきた昔ながらの手工芸品のこと。各地の風土が反映されており、独特な趣を感じることができます。

メニューはランチが2,800円(税込3,080円)、5,500円(税込6,050円)の2つ、夜は5,500円(税込6,050円)、7,000円(税込7,700円)のコースがあります。味わい深い民藝の器に美しく盛られたお料理たち。素材を活かした味付けで、目でも口でも素材本来の温もり、豊かさ、やさしさを堪能することができます。
※ランチの5,500円コースは前日までに予約。


まちに暮らすように泊まる町家や蔵の宿

ショッピングもグルメも大満足。さて、残りは「住」ですが、これも倉敷美観地区ならではの特別感溢れる宿泊施設になっています。素泊まり専用の「滔々(とうとう)」は、「倉敷SOLA」施設内の建物の2階部分に3部屋、他にも町家や蔵を活用した部屋などの計7部屋があり、いずれも歴史ある建物を改修したものです。

「倉敷SOLA」内にある滔々の「倉敷民藝館南の宿」は「川畔の宿/中の宿/奥の宿」の3つの部屋で構成されています。1階にはギャラリーも併設されていて、全国の手工芸品が集まっており、さまざまな食器や花器、インテリアなどを販売。

窓から芝生の緑が見え、光が差し込む店内の美しさはため息が出るほどです。

置かれている工芸品も華美というよりは、人の手の温もりを感じる上質なものばかり。旅行の記念として購入するのも良いですし、プレゼントとして贈るのもとても喜ばれそうです。

ギャラリーの後は宿泊のお部屋を見学。今回見せてもらったのは、「倉敷SOLA」のすぐ隣「日本郷土玩具館」にある江戸後期の米蔵を改修した「日本郷土玩具館 蔵の宿」です。

重厚な建物の扉をくぐると、室内は静謐な雰囲気に包まれており、美観地区の中心にあるにも関わらずまちのざわめきがどこか遠くに聞こえるよう。窓からは倉敷川が望めます。

すべての宿にシンクや冷蔵庫、電子レンジを設置したキチネット、もしくはIHヒーターを備えたキッチンがあるため、簡単な調理も可能。いずれも1棟貸しの完全プライベート仕様です。家族や友人といった親しい人たちと寛げる空間が広がっています。

美観地区のど真ん中にある立地なので、アクティブに観光するのも良し、部屋でのんびり過ごすのも良し。「暮らすように泊まる宿」のコンセプトの通り、倉敷のまちを好きなように楽しめるようになっています。美観地区の川沿いは夜間ライトアップもあるので、「滔々」に泊まれば夜まで思う存分倉敷を満喫できますね。


岡山が培ってきた技と美をたっぷり楽しめる!

「倉敷SOLA」に集まっている店舗はどこも個性的で地域の特色が際立つお店ばかり。「みんげい広場」で休憩したり、ランチや買い物を楽しんだり、宿泊しながらお店を巡ったりと、さまざまな楽しみ方ができるので、グループでも一人旅でも倉敷観光で活躍してくれること間違いなしです。緑豊かな庭と古き良き建物の調和を眺めるだけでも癒やされるので、倉敷美観地区を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください!


倉敷SOLA
住所/岡山県倉敷市中央1-4-13
営業時間/定休日・営業時間は店舗によって異なります
URL/ https://www.kurashiki-sola.jp/

青木被服 倉敷SOLA店
住所/倉敷SOLA内
TEL/086-489-6600
営業時間/10:00~17:30
URL/ https://aokihifuku.base.shop/

MARUGO KURASHIKI
住所/倉敷SOLA内
TEL/086-489-6948
営業時間/10:00~18:00
URL/ https://marugo-online.jp/shop/e/eKURASOLA/

倉敷洋食バラトン
住所/倉敷SOLA内
TEL/086-489-6218
営業時間/《ランチ》平日11:00~、土日祭10:30~(L.O14:00)《カフェ》14:00~17:45(L.O17:30)
URL/ https://creationbonds.com/balaton/

日本料理店 雲(くも)
住所/倉敷SOLA内
TEL/086-489-6851
営業時間/12:00~14:30・18:00~21:30
URL/ https://www.bricole-kumo.com/

滔々 民藝館南店
住所/倉敷SOLA内 ※宿による
TEL/080-9799-7751
営業時間/12:00~17:00
URL/ https://toutou-kurashiki.jp/


瀬戸内ファインダーライター 小薮 佳

▼記事提供元

瀬戸内Finder

「瀬戸内Finder(ファインダー)」は、瀬戸内を共有する7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の魅力を世界に発信しています。

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