徳島の伝統産業のひとつ『藍染め』。
その深く鮮やかな色合いは「JAPAN BLUE」と呼ばれ、世界にも広く知られています。
藍色はまたの名を「勝色(かちいろ)」や「サムライブルー」とも言い、サッカーや野球の日本代表ユニフォームなどにも採用されている縁起の良い色。そんな藍染めのことを学ぶことができ、藍染め体験もできる施設が徳島県板野郡藍住町にある『藍の館(あいのやかた)』を紹介します。
『藍の館』は文化5年(1808)に建てられた藍商のお屋敷『奥村邸』が使われています。昭和62年、徳島県の有形文化財(建造物)に指定された、立派な建物なんですよ。
今回の取材では、藍染め体験にチャレンジしてきました。
受付にて、染める前の真っ白なハンカチを購入。
体験費はハンカチ代に含まれていて、他にはバンダナやストールなども体験できます。
施設の奥へと進むと、ありました藍染め体験場!
スタッフの方から藍染めの説明を受け、まずはどんな模様に染めるのかを決めます。
そして、決めた模様に染まるように、輪ゴムや割り箸などを使ってハンカチを包みます。
こうやってわざとシワが入るように丸めると、そこに染まった時の濃淡ができて、自然な藍の模様ができるそうなんです。
それを手に持って、藍染めの染料の中にそっと浸していきます。どんな感じになるのか、ドキドキです。
藍の染液は、空気に触れるたびに酸化して、色が深く染まるという性質があるんだそうです。だから好みの色になるまで、何度も浸けたり引き上げたりを繰り返していきます。
いい感じに染まったところで水洗いします。
するとあら不思議、藍色以外の余計な色だけが抜け落ちていきます。
なぜか藍色だけが水に流されずに残るんです。
これが「勝ち色」と呼ばれる所以でもあります。
流されずに勝ち残るということですね。
最後にアイロンをあてて完成!
ちゃんと、思った通りに模様が付いています。
今回、完成までにかかった時間は30~40分ほど。1人からでも体験可能で、数人なら予約は不要。時間内にいつでも体験できます。(10人以上は要予約)
自分が作った世界に一つだけのハンカチ。完成するとすごく嬉しい!
徳島旅の素敵な記念になりました!
藍の館
住所/徳島県板野郡藍住町徳命字前須西172
電話/088-692-6317
開館時間/9:00~17:00
藍染め体験受付/9:00~12:00、13:00~15:30
休/火曜(祝日の場合開館)、年末年始
入館料/大人300円、中高生200円、小学生150円
藍染め体験料/ハンカチ1,500円、バンダナ1,500円、ストール2,000円
駐車場/あり(大型バスも可)
HP/https://ainoyakata.jp
瀬戸内ファインダーライター 瀬戸内Finder 編集部
▼記事提供元
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