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【台風情報】11月に“異例”の本州接近か 台風21号が発生 日本の南の熱帯低気圧が北上予想 台風+秋雨前線でまとまった雨も 気象庁&アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【11月4日までの雨・風シミュレーション】

台風21号が発生 11月に“異例”の本州接近のおそれも

台風20号はフィリピン付近を西へと進んでいます。一方、日本の南の海上には熱帯低気圧があって雲がまとまっていましたが、気象庁は25日午前、熱帯低気圧が台風21号になったと発表しました。

台風21号はマリアナ諸島付近にあって西寄りへ進んでいます。強風域が広いため大型の台風となっています。5日先までの進路予想では西寄りへと進んだあと次第に北寄りへと進路を変えていく予想です。

そして気象庁や海外予報機関が予想している5日よりも先の予想データをみると、進路を北寄りからさらに北東寄りと変えて本州付近に接近するというデータもみられます。11月としては異例の台風接近となる可能性もあります。

では気象庁やアメリカ海軍、またアメリカやヨーロッパの予報機関の予想について詳しくみていきます。

気象庁(JMA)

こちらは気象庁が発表している週間天気予報支援図です。週末以降は本州付近に秋雨前線が停滞や気圧の谷の通過で曇りや雨の日が多くなる予想ですが、月末からと南西諸島の南付近に「L」マークがついています。これが台風21号を示していて次第に北上する予想です。

気象庁は、25日午前発表の週間天気予報の資料解説で
・31⽇から11⽉1⽇は、⾼気圧が沿海州から千島近海へ移動する。前線は本州南岸に停滞し、台風第21号をまわる湿った空気が⻄⽇本中⼼に流れ込む可能性がある。 ・30⽇頃は、台風第21号の動向によっては沖縄・奄美では⼤しけとなるおそれがある。
・29⽇から30⽇に、本州南岸に前線が停滞する予想は各モデルでおおむね揃っているが、31⽇以降は台風第21号の予想のばらつきが⼤きい。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

アメリカ予報モデル 北上して日本列島に接近する可能性も

アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

気象庁が発表している台風21号についての進路予想も発表しています。気象庁の予想と同じように西寄りへと進んでいく見込みです。

また台風21号とは別のまとまりについて「98W」としてオレンジ色の丸で示しています。

JTWCでは定めた基準以上に発達する雲のまとまりができると、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けして情報を発表します。赤色になると24時間以内に定めた基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性が高いことを示しています。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁の台風21号に関するアンサンブル予報結果です。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
しばらく西よりへと進んだあとは、フィリピンの東海上で次第に進路を北よりへと変えて日本のすぐ南の海上へと進んでくる可能性があることを示すデータが多くなっています。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

ヨーロッパモデルの予想でも日本の南岸に接近の可能性を示唆

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパ中期予報センターによるアンサンブル予報結果です。南西諸島の南の海上までは西寄りへと進んだあと、進路を次第に北東寄りへとかえて、日本の南岸に接近する可能性を示しています。

もし11月に入って本州付近へ台風が接近するようであれば異例です。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

11月に異例の台風接近?日米欧3モデル 11月1日(金)予想天気図 

気象庁が統計をまとめている1951年以降では、台風が11月に日本列島へ上陸したのは過去に1度しかありません。上陸が遅い記録をみても、仮にこの時期に日本列島に上陸するようなことがあればかなり異例に遅いことがわかります。

日米欧3つの予報機関のアンサンブル予報で示された11月1日(金)21時の結果をみてみると、まだかなりバラツキが大きいことがわかりますが、発達して台風となるとみられるものや、本州付近にかなり接近または直撃する結果も存在しています。

気象庁(JMA)アンサンブル予報結果(11月1日21時)を確認

アメリカ海洋大気庁(NOAA) アンサンブル予報結果(11月1日21時)を確認

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)****アンサンブル予報結果(11月1日21時)を確認

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。

【画像で確認】台風+秋雨前線で雨降りやすく 11月4日までの雨・風シミュレーション

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