『松本裕見子のDear Woman』276回目は、
向洋こどもクリニック 梶梅輝之先生です。
テーマは、「赤ちゃんの免疫とはじめての発熱」について。

通常、生まれてすぐの赤ちゃんは、めったに風邪をひきません。
それはなぜかというと…お母さんのお腹の中にいるときに、胎盤を通じて、
お母さんから「免疫グロブリン」という強力な免疫物質をたっぷり受け継いで
生まれてくるからなんです。
胎盤を通過してお腹の赤ちゃんに届くことができる
特別な免疫『免疫グロブリンG / IgG』を、妊娠中のお母さんは
一生懸命赤ちゃんに譲り渡しています。

ただし、免疫グロブリンには「半減期」と呼ばれる、
量が半分に減ってしまう期間があるそうです。
そのため、だいたい生後4ヶ月から6ヶ月くらいで、
お母さんからもらった免疫グロブリンは、ほぼ完全に底をついてしまいます。

お母さんの免疫の有効期限が切れたその瞬間から、
今度は「赤ちゃん自らの免疫」で、病原体と戦っていくサバイバルが
スタートするわけですが…
この免疫が切れる頃、色々な風邪ウイルスをもらって
熱を出すようになります。

「初めての熱」・・・
本当に親はパニックになりますよね。

赤ちゃんが熱を出した時のチェックポイントとしては、「赤ちゃんの全身状態」。
一番はお子さんの「機嫌」と「活気」です。
熱が38.5度あってもおもちゃを見てあやすとニコッと笑ったり、
目がしっかり合ったり、ハイハイして動こうとする活気があれば、
そこまで大慌てする必要はないそうです。

風邪をひくことや熱を出すことを、過度に恐れる必要はありません
「今この子は一生懸命に新しい免疫を作っているんだ、頑張れ!」
と応援してあげてほしいです。
お母さんたちも毎日大変な中だとは思いますが、一人で抱え込まず、
困ったときや不安なときは、ぜひかかりつけ医を頼ってくださいね。