不正アクセスによる情報漏洩の可能性は全国で広がりをみせています。広島県内では、県警の警察官や職員の個人情報が漏洩した可能性があるほか、不正アクセスの影響でサービスを停止する企業も現れています。

大阪府のIT企業「アルカディア」への不正アクセスをめぐっては、広島県内の自治体で合わせて少なくとも11万件を超す個人情報が漏洩した可能性があります。

警察官の安否確認システム 情報漏洩の可能性

広島県警によりますと、災害発生時の警察官や職員の安否確認に利用しているシステムについて、13日、アルカディアから情報漏洩の可能性が伝えられたということです。

県警の警察官や職員のほぼすべてにあたる約5700人分の個人情報が漏れた可能性があり、氏名のほか、私用のメールアドレス、所属などが含まれているということです。県警はこれまでに情報漏洩による不正利用などは確認されていないとしています。

自動車メーカーのコミュニティサイトにも影響

不正アクセスの問題は県内の企業にも影響を与えています。自動車メーカーのマツダによりますと、会員制のコミュニティサイト「クラブ・マツダ・コミュニティ」の運営を委託している「コミューン」社のシステムが不正アクセスを受けました。

マツダはサイトを停止しましたが、会員など最大4103人の個人情報が漏洩した可能性があるということです。マツダは他の社内システムには影響はないとしたうえで、「事態を重く受け止め、情報セキュリティ対策の強化と再発防止に取り組みたい」としています。

「コミューン」社をめぐっては、オタフクソースもお好み焼きの焼き方などの情報を交換するファン会員向けのサイト「オタフククラブ」の運営を委託しています。現在、安全性の確認などメンテナンスのためにサイトを一時停止しているということです。

オタフクソースでは、会員などおよそ8500人の情報漏えいや不正利用の可能性はないと聞いているとした上で、「今後も関係各所と連携しながら状況を注視し、安全性の確保に努めたい」としています。

医療機関の予約システムにも不正アクセス 患者の情報が漏洩の可能性も

また、医療系IT企業「メドレー」は、医療機関向けシステム「アットリンク」などで不正アクセスが確認されたと発表しました。システムを導入している産婦人科など全国で最大787の医療機関で、患者の個人情報などが漏洩した可能性があるということです。

県内でも複数の産婦人科などがこのシステムを導入していて、ウェブ予約やアプリのサービスを15日から停止しています。対象となっている産婦人科では、サービス再開の見通しが立ち次第、ホームページなどで案内するとしています。