毎年多くの外国人観光客が訪れ、広島県屈指の観光地・宮島に突如現れた野生のキツネ。夜の時間を中心に人が襲われる被害が相次いでいます。

廿日市市によると、キツネは好奇心旺盛で知能が高い一方、警戒心がとても強い動物です。もともと島に生息していたのか、それとも外からやってきたのか、詳しいことは分かっていません。

夜の宮島で目撃相次ぐ「謎のキツネ」

キツネを動画で撮影した人たちも、少なくありません。午後6時以降によく見られるといいます。

土産店の従業員
「キツネだと思い追いかけ、振り返ってこちらを見て逃げた。悪いことをするようではなかった。サルも含め、エサがないから山から下りている」

末川徹記者
「宮島は、山と海との距離が非常に近いことが伺えます。キツネは、海の浜辺にもよく行き来をするということです」

群れないキツネ 人慣れの裏にある懸念

老舗旅館「錦水館」の従業員・藤原さんは、2、3年前からキツネを見かけるようになり、3日に一度のペースで遭遇するようになったと話します。群れを作らず、単独行動しているそうです。

錦水館 藤原直美さん
「すぐ追い払うようにしているが、人慣れしている。お客さまが興味本位で近づいて、最終的にかんでくるのではと心配している」

家の中まで侵入 「近づかない」が鉄則

宮島ではことし人的被害が4件確認されています。

宮島桟橋から商店街とは反対方向に位置する杉之浦地区では、家の中にキツネが侵入し60代の女性が咬まれたほか、別の70代男性は追い払おうとした際に咬まれ、病院に搬送されました。

また、別の住民によると、子どものシカを襲うケースがあるようです。廿日市市は「キツネは野生動物のため、近づかない、触らない、エサを与えないでほしい」と注意を呼びかけています。