度重なる上官からのパワハラが原因でうつ状態になったとして、任期制自衛官として陸上自衛隊海田市駐屯地に所属していた男性(24)が国に慰謝料を求め、広島地裁に提訴しました。(提訴は9月11日付け)

17日に広島弁護士会館で開かれた記者会見には、体調不良の男性に代わって母親と代理人弁護士が参加しました。

訴えによりますと、男性は海田市駐屯地に配属された2021年から3年半の間、当時の上官から受けていたパワハラが原因でうつ状態に陥り、退官した今も心身に不調を来しているとして、国に慰謝料など約900万円の支払いを求めています。

骨折中の訓練強要、人格否定...男性側が訴える上官のパワハラ

男性側によりますと、
▽骨折の治療中、医師の診断を無視して訓練参加を強要
▽「偏差値低いバカ高校出て何ができるんや」など人格を否定する暴言
▽有給取得中に「生存確認」と称して出勤させ、毎回30分~2時間の説教
▽就活中に「受ける会社のレベルを下げろ」と怒鳴ったり、内定承諾書などの重要書類を隠匿したりする
などのパワハラがあったということです。

会見では母親が「ハラスメントの苦しみに加え、対応部署も守ってくれなかったという絶望で、絶望のどん底に突き落とされました」などと男性のコメントを代読し、「精神的に追い詰められ、『生きてるだけで精一杯』とつぶやく息子の言葉には胸が張り裂けそうだった」と話しました。

陸上自衛隊海田市駐屯地は「訴状が届き次第関係機関と連携して適切に対処する」としています。