9月1日の「防災の日」を前に、広島市では31日、市内で線状降水帯が発生した想定の総合防災訓練が行われ、官民合わせて23機関 約150人が参加しました。

広島市南区の宇品体育館などでは、簡易ベッドの組み立てなど避難所を立ち上げる手順を確認しました。

佐藤勇希 記者
「避難所では、プライバシーに配慮してパーテーションが設置されています。中に置かれている段ボールベッドはかなり頑丈に作られていて、60kgの成人男性が寝転がってもビクともしません」

スポットクーラーや子ども部屋も

訓練では、災害発生から数日後を想定し、スポットクーラーの設置や子ども部屋の開設など、快適に生活できる環境づくりを進めました。

また、傷病者や妊婦など配慮が必要な被災者を、専用設備の整った「福祉避難所」へ移す手順も確認されました。

会場には、広島市と連携協定を結ぶ良品計画の非常食や、KDDIの通信支援ブースのほか、自衛隊の災害派遣車両も展示されました。

そのうちの1台である「野外入浴トレーラー」と呼ばれる車両は、中に湯船やシャワーが設置されていて、熊本地震の被災地でも活躍しているということです。

消防や県警機動隊が連携 要救助者の捜索・救助訓練も

広島市佐伯区の西風新都消防訓練場では、倒壊した建物から要救助者を捜索、救助する訓練が行われました。消防や県警の機動隊などが合同で土砂を取り除いたり、チェーンソーで屋根を切ったりして要救助者を運び出します。

佐藤勇希 記者
「消防隊員に抱きかかえられた要救助者が、ゆっくりと上空のヘリコプターへと引き上げられていきます」

広島市危機管理室の高野靖欣 専門監は「平時から顔の見える関係を構築している防災関係機関の方々と、スムーズに連携できるように、今後も訓練を進めていきたい」と話しました。

広島市は、今後も毎年、こうした訓練を実施する方針です。