253回目は、
産科・婦人科 藤東クリニック 藤東淳也院長 にお越しいただきました。
私たちのからだはうまくできていて、
免疫が過剰にはたらかないように
暴走を抑える「安全装置」が備わっています。
それが「免疫寛容(めんえきかんよう)」と
呼ばれるシステムです。

この免疫寛容で働くのが、「Tレグ(制御性T細胞)」です。
2025年10月6日、大阪大学の坂口志文先生がノーベル賞を
受賞されたことでも話題になりました。
女性の場合、このバランスに女性ホルモンが
密接に関わっています。
排卵前までは、エストロゲンの影響もあり
「攻撃モード」なんだそうです。
外からのウイルスや細菌など
自分以外の異物をしっかり見張って追い出そうとします。

排卵が終わってプロゲステロン(黄体ホルモン)が増えてくると
ガラッと「許すモード(受容)」にシフト。
受精卵という異物が入った場合も受け入れて、
妊娠につなげるためです。
およそ28日のサイクルで身体の中で
バランスをとりながら、変化しているんだそうです。

閉経はこの免疫システムにとって、
長年司令塔を務めてきたエストロゲンという
強力なパートナーを失うことを意味します。
骨粗鬆症や動脈硬化が進行しやすくなり
感染症にかかりやすく
治りにくい体質へと変化します。

だからこそエストロゲンに代わる「新しいブレーキ」を
自分で育てる習慣が、更年期からの美容と健康には欠かせません。

・しっかりと睡眠をとる
・規則正しい食事
・ストレスをためない
・・・など免疫力を高める日々が大切でしょう。

「ホルモン補充療法(HRT)」も
主治医と相談の上で、選択肢の一つとして
検討する価値は大いにあります。

「歳だから仕方ない」と諦めるのではなく、
医学の力を賢く借りて、体の内側からバランスを整えていく。
これからの時代に「美しく輝く」秘訣かもしれませんね