251回目も向洋こどもクリニック 梶梅輝之先生。
子どものスギ花粉症の治療について伺いました。

小児科、耳鼻咽喉科、目のかゆみには眼科を受診しますが、血液検査を行うと
原因が分かり、治療や対策を行いやすくなります。

標準的な治療は内服(抗ヒスタミン剤)、点鼻(ステロイド)、
点眼(抗ヒスタミン剤)で症状を抑えます。瞼の裏に強い炎症(巨大乳頭など)が
ある場合は、ステロイドに加えてタクロリムス(タリムス)などの免疫抑制剤の
点眼も検討します。
また、重症者向けの注射薬(ゾレア)という選択肢もあります。
錠剤が苦手な子には、味の美味しいドライシロップなども処方可能ですし、症状が出る3月ごろまではしっかり継続しましょう。

花粉症そのものを治す、あるいは長期的に軽くすることを目的とした
「舌下免疫療法」はスギ花粉症の体質そのものを改善します。
スギ花粉のエキスを少量ずつ体内に取り入れ、体を花粉に慣れさせていく治療です。
少なくとも3年〜5年は毎日継続する必要があります5歳以上から治療可能で
数年かかりますが、花粉症を根本から治せる唯一の方法として、今、お子さんでも
選択する方が増えています。

花粉症はよく、「体の中のコップ」に例えられます。
外で吸い込んだ花粉がコップに溜まって、ある日水がコップの縁を越えて溢れ出す…
その瞬間、体は『もう限界だ!これは敵だ!』と追い出そうと大騒ぎを始めます。
これがくしゃみや鼻水、つまりアレルギー反応の正体です。
一度「敵だ!」と思い込んでしまうと、体はなかなか元には戻りません。

舌下免疫療法はコップの受け皿を大きくしてあげるような治療と言われています・
いずれにせよ来年を楽にする方法は必ずありますから、ぜひご相談くださいね。