246回目は、向洋こどもクリニック 梶梅輝之先生に
「ウイルス性胃腸炎」についてお聞きしました。

ウイルスによって起こる、吐いたり下痢をしたりする胃腸炎のことです。
「嘔吐下痢症」など、様々な呼び方で呼ばれています。
主な原因となるウイルスは、
①ロタウイルス
②ノロウイルス
③腸管アデノウイルス
・・・の3つです。

1つ目のロタウイルスは、3月〜5月に多くなるそうです。
特に乳幼児(特に6ヶ月〜2歳)に感染しやすく、
ほとんどの子どもが5歳までに感染します。
特徴的なのは白いうんち。
コレラに似た白っぽいうんちがでることから
「仮性コレラ」とも呼ばれます。

ロタウイルスは子供にとっては、症状が重いのでワクチンが定期接種となっています。
飲むワクチンで生後2ヵ月からで、2・3回飲むということです。

2つ目のノロウイルスは、感染力が非常に強く、集団発生が多いです。
家族の誰かが感染すると全員にかかってしまうという印象です。
ワクチンもありません。
ウイルス粒子がとても小さいことも感染力の強さにつながります
感染すると4~8週間は腸にとどまり、すぐに排除されません。

ロタウイルスもノロウイルスもタイプがいくつかあり、
一度感染しても終わりではなくて、何度も感染することがあります。

3つ目の腸管アデノウイルスは年間を通じて見られます。
3歳以下の子どもがかかりやすく、
腸重積になって調べたら、アデノウイルスに感染していた…
とわかることが多いです。

ほかにもサポウイルス、アストロウイルスなどたくさんありますが
ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルス以外は
小児科では積極的には診断しません。
原因がわかったところで治療方針が何でもあっても変わらないのであれば、
子どもに不要な検査のストレスをかけるべきではないという考えからです。

さまざまなウイルスにより引き起こされる胃腸炎は、
症状を和らげる対処療法になる…ということです。