大雨で決壊し、民家へ被害をもたらす恐れなどがあるため池で、広島県福山市は「遠隔監視システム」を設置しました。

福山市では2018年の西日本豪雨で、ため池が決壊。土砂が民家に流れ込み、当時3歳の女児が巻き込まれて亡くなっています。ため池の決壊はここを含めて市内7か所にのぼり、このほか58か所で損壊する被害が出ました。

これを受けて福山市は2021年度から3年間、ため池の劣化診断などを実施。「健全度」が低いとされたため池の下流域で、住民たちの迅速な避難につなげようと、「遠隔監視システム」を設置しました。
RCC福山放送局 内田博文記者
「こちらが新たに設けられた水位計です。こちらで水位を測って、パソコンやスマホでリアルタイムに確認することができます」

水位計は、ため池53カ所に設置。また、決壊時に現場へ行きづらい14カ所には監視カメラを設けました。水を放流するための設備「洪水吐」で、倒木などが障害となっていないか確認します。
福山市農林整備課 城本将希さん
「(水位計で)計測された水位はこちらの機械からブルートゥース(無線通信)で太陽光パネルに内蔵されている通信ルーターにデータが飛ばされ、そこからクラウド上の管理システムへ飛ぶ」

パソコンやスマホの画面でため池を選択すると、水位の情報が表示されます。青い太線が現在の水位です。その上の黄色の線が「警戒水位」。「危険水位」は赤線で示されています。この情報は5分ごとに更新されます。福山市は、ため池ごとに適切な避難のタイミングを検討するとしていますが、「警戒水位」で自主避難を準備し、「危険水位」で避難するかどうか判断するのが望ましいとしています。
坪生学区まちづくり推進委員会 森岡二郎会長
「大雨が降った時に、あっ、どうなっているのかなと確認できるから良いかなと思う。一つ、もし可能であればという思いでは、例えば水位が上がった時にこれ以上上がったら危険だよという時にアラームがながれるような仕組みがもう一つあれば良いかな」
福山市農林整備課 河相成樹課長
「今までは気象情報くらいしか、そういう防災的な情報がなかったかと思うんですが、(システムを)避難をしたりとか防災対策の準備を進めていただく判断材料に加えていただけたら」
福山市は同様のシステムを、今年度さらに53カ所のため池にも整備していく方針です。
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