「聴導犬(ちょうどうけん)」ってご存じでしょうか? 耳の不自由な人を助ける補助犬で、25日、広島県内で初となる「聴導犬」の貸与式が行われました。
広島県庁内を優雅に歩くのは「グレース」。2歳のメスの雑種ですが、ただのお散歩ではありません。
広島県では初めての「聴導犬」としてマスコミ各社にお披露目です。

広島ハーネスの会 牟田口辰己会長
「聴導犬グレースと共に社会参加を促進され、楽しく有意義な毎日をお過ごしください」
グレースは、「広島ハーネスの会」のサポートにより、呉市在住の鶴村美恵子さんに貸し出されます。
「聴導犬」ってどんな犬がなるの?
これまでに、愛媛県にある育成施設で9ヶ月、鶴村さんと一緒に3ヶ月、訓練してきました。
聴導犬は、盲導犬や介助犬と違って、人をひっぱったり押さえたりする必要がないため、比較的小さい犬にも可能だということです。

鶴村さんは、20代のころの病気などが原因で、補聴器をすれば左耳だけがかすかに聞こえる程度です。
鶴村美恵子さん
「グレースとの相性は私はすごくいいと思ってます。グレースの感想はグレースに聞いてみないとわからないんですけど・・・」
視覚障害者をサポートする「盲導犬」は、今から37年前に、広島県内でも初めて導入され、広く知られるところとなりました。
一方、聴導犬は、全国に50頭ほどしかおらず、知名度はまだまだ、です。
「聴導犬」の役割は?
グレースは少し臆病な性格だということですが、仕事はきっちりこなします。
主な役割は生活音を教えること。外出中は、自転車のベルに反応して安全を確保します。家の中では、チャイムや電話、目覚ましなどの音に気付いて、ユーザーにタッチで知らせ、音源まで連れていくことが仕事です。

鶴村さんの目覚ましは、これまで腕時計のバイブ機能だったそうですが…?
鶴村美恵子さん
「(就寝時に)補聴器を外したら何にも音が聞こえないので、災害とかがあってアラートが大きく鳴ってもわからない。そういう不安から解消されましたし、起きれなかったらどうしようっていう不安であんまりよく眠れてなかったですけど、今はこの子が必ずさっきのトントンって起こしてくれるので、もう時計を外してのびのび寝てます」
聴導犬の役割はもう一つあって、ケープをつけることで、ユーザーが「聴覚障害者」だと知らせることができます。周りから見ても障害がわかりにくいために、情報弱者になりがちな聴覚障害者が、周りの人にサポートされやすくなる、というわけです。
鶴村さんや、ハーネスの会のメンバーは、「聴導犬」という存在が知られれば利用希望も広まるとして、その意味でも、今後のグレースの活躍に期待しています。
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