音楽界で最も権威ある賞といわれる「グラミー賞」。毎年、世界中の音楽ファンやミュージシャン、音楽関係者が注目しています。そのグラミーに、広島出身のピアニスト、中村恵理さんを含むアーティストの作品がノミネートされました。

ノミネートされたのは、アメリカを拠点に活動するピアノ三重奏団「ニーヴ・トリオ」のアルバム「La Mer - French Piano Trios」（第68回グラミー賞 最優秀室内楽／小編成アンサンブル演奏部門）。メンバーは、中村さんに加えて、バイオリンのアナ・ウィリアムズさんとチェロのミハイル・ヴェセロフさんの3人です。

「ニーヴ・トリオ」でピアニストを務める中村さんは、広島市中区出身です。
4歳からピアノを始め、才能を開花。15歳で海を渡りました。エール大学音楽大学院で修士号と、優れた演奏家としての資質や高い専門性が認められ、アーティスト・ディプロマも授与されました。

さらにサンフランシスコ音楽院では学士号を取得。現在はアメリカで大学教授を務めながらニーヴ・トリオのピアニストとして世界で活動しています。

「ニーヴ・トリオ」は、情熱的な演奏と、室内楽の核心にある深い人間的つながりを反映したストーリーテリングのスタイルで広く知られています。数多くのアルバムは、ニューヨーク・タイムズやBBCラジオ3、英国音楽雑誌グラモフォンで、その年の優れたレコードの一つとして選出されてきました。

グラミー賞のノミネートは、2022年に続く、2回目です。グラミー賞授賞式は、2026年2月2日（日本時間）にアメリカで開かれます。