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【真冬の巨大地震】避難所の“TKB48”って何? 専門家は「暖かい場所は期待しないで」災害関連死のリスクを指摘 ポイントは「低体温症」を防ぐこと 

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青森県沖で9日夜に発生した大きな地震。過去の教訓をもとに私たちはどんな備えをするべきかを考えます。

青森県の東方沖では9日午後11時過ぎ、マグニチュード7.5の地震が発生し、最大震度6強を観測。気象庁は「北海道・三陸沖 後発地震 注意情報」を発表しました。大きな地震の可能性が平常時より高まっているとして、注意を呼びかけています。

「低体温症が危ない」避難所のTKB48とは

去年1月、石川県・能登半島地震と照らし合わせながら、避難所運営に詳しい専門家に聞きました。重要なキーワードは、「TKB48」です。

新潟大学 医歯学総合研究科 榛沢和彦 特任教授「避難所で健康被害を出さないため、トイレ・キッチン・ベッドを48時間以内に準備する」

まず**「トイレ(T)」**です。能登半島地震の被災地でも、水が流れないため、袋に用を足す生活が続きました。トイレをためらい、水分や食事を控えると、災害関連死の恐れもあります。

避難所に温かい食事が届くまで1週間

**「キッチン(K)」**は、水や食料の確保です。榛沢教授によりますと、冬の避難所では冷たい水・お茶をあまり飲んでもらえない傾向だそうです。

温かい食べ物・飲み物が最善ですが、発災から1週間以上が経過して届くことも少なくありません。

新潟大学 医歯学総合研究科 榛沢和彦 特任教授「マンションなどで被害が少ない場合も、インフラが止まったら最低3日分は(物資が)届かない。避難所側も想定される人数の3日分は準備しておく必要がある」

体力を奪われないために

**「ベッド(B)」**は、冷たい床などに寝てしまうと、体力が奪われます。寝袋・毛布・ヒーターベスト・カイロなどで暖かくする必要があります。

新潟大学 医歯学総合研究科 榛沢和彦 特任教授「広島でも雪が降る。地震の時と重ならないという保証はない。寒い時は低体温が危ない。暖かい避難所は、期待しない方がいいので、暖房のない自宅にいるのと同じだと認識してほしい」

「地震はいつ起こるか分からない」日頃の備えは

広島でも「南海トラフ地震」が想定されています。青森県での地震から一夜あけた10日。地震への「日ごろの備え」について、広島で聞きました。

まちの人からは「水と缶詰は置いてある。いつ起こるか分からないので怖い」「広島では大きい地震がないイメージだったので、油断があった。青森と離れているが、備えないといけない」などと防災意識の変化を語る声が聴かれました。

30年前の「阪神・淡路大震災」を経験した女性(70代)は「寝ていて痛かった。突き上げるような、初めての体験だった」と当時の記憶を振り返りました。

別の男性(70代)は「冷蔵庫やタンスが倒れないように金具で留めている。ライフライン・交通機関がマヒすると心配。完璧に備えられているかと言えば、まだ足りない」と備えの難しさを語りました。

「南海トラフ巨大地震」震度・津波の想定

広島県が公表している南海トラフ地震の想定震度です。三原市・尾道市・福山市・大竹市で「最大震度6強」と想定されています。南東部の広い範囲で震度5強以上の揺れが見込まれています。

津波に関する想定です。最高水位は江田島市で最大4メートル。最大波の到達時間は三原市で最短3時間31分などとされています。防災について考えるきっかけにしてください。

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