先日までの暖かさから一転、真冬並みの寒波が到来しています。北部を中心にまとまった雪が降る見込みです。安芸太田町のスキー場では、オープンに先駆け、安全祈願祭が行われました。

末川徹　気象予報士
「手元の温度計は、マイナス2℃を下回っています。手袋しないと寒いです」

広島県最高峰＝恐羅漢山のふもとにあるスキー場です。毎年、ゲレンデで実施される安全祈願祭は悪天候のため、室内で行われました。

従業員をはじめ地元の関係者が玉串を奉納して、今シーズンも大きな事故がないよう祈りました。

恐羅漢スノーパーク　川本泰生さん
「特に日本海側は大雪に恵まれる予報。スキー場の関係者は大変期待している」

昨シーズンは4月中旬まで営業⁉　「記録的」な雪を振り返る

昨シーズンは、関係者も驚きを隠せないほど雪に恵まれた年でした。例年であれば、3月下旬に営業を終えますが、4月に入っても80センチ近くの雪が積もっていました。春の暖かさを感じながら、最も遅い営業日（4月13日）を更新しました。

迎えた今シーズンは、人件費・資材費の高騰を受け、リフト券を一部値上げします。一方、最新型の降雪機を導入するなど、利用客をいち早く迎えられるよう準備を進めています。

恐羅漢スノーパーク　川本泰生さん
「冬らしい冬になる。広島県内はもとより、九州などから最高峰の自然の中で、ウインタースポーツを楽しんでほしい」

恐羅漢スノーパークでは30センチほどの雪が積もればオープンするとしています。

広島県の主要スキー場　オープン日まとめ

廿日市市の「めがひらスキー場」は、今月12日の金曜日。北広島町の「やわたハイランド191リゾート」は、19日。「ユートピアサイオト」は、今月中旬。天然雪のみで営業する「大佐スキー場」は、20日以降です。庄原市の「ひろしま県民の森」は、19日のオープンです。

気象庁の3ヶ月予報です。気温は平年並みですが、これまで大幅に高い日が続いていたので、身体にこたえる寒さです。12月の降水量は寒気の影響を受けにくく、少ない傾向です。その後来年にかけまとまった雪はある見込みです。