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みみコミ👂「白の魔法 ーモネ、大観も使った最強の色」ひろしま美術館🎁チケプレあり!

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吉田幸noみみコミ | RCCラジオ | 2025/11/16/日 16:30-16:45
内容:『白の魔法ーモネ、大観も使った最強の色 絵画の魅力再発見!』
出演者:ひろしま美術館 学芸員 農澤美穂子さん

ひろしま美術館で12月13日から開催される「白の魔法ーモネ、大観も使った最強の色」の見どころについてひろしま美術館の学芸員、農澤美穂子さんにお話を伺います。タイトルがとっても興味深いんですけど、どんな展覧会なのか教えてください。
白を使った作品は、本当に色々あるでんですが、そのなかでも作品をしぼり、どんな風に白色が使われているのかを、色々な角度から見ていこうという展覧会です。白だけでも、ちょっと明るいものとか、ちょっとくすんだものとか、 ⻩⾊味がかったものとか、いろいろありますし、それを使って描かれた雪景⾊も様々です。さらに⽇本や⻄洋でも描き方が違うので、そこに焦点を当てるのも面白いのではと思い、企画いたしました。

かなりの数になるんですかね?
そうですね。当館の所蔵品に加え、結構な数の作品をお借りしてくることになっておりまして。約130点ぐらい。⼀部、展⽰替えをしながら、ご紹介をさせていただこうと思っております。

タイトルの中にね、大観・モネが並ぶ展覧会というのも珍しいのではないかと思いますし、その白に特化したっていう、その視点がとても興味深いなと思ったんですが
昔、モネの雪景⾊を⾒た時に、すごく綺麗でだと思ったのが、今思えばきっかけです。よく⾒ると、その雪が⽩だけじゃなくて、ピンクと⻘とか、いろんな⾊が使われているのに、雪だと思える表現だったのが、本当にすごいと思ったんです。 後ですね、やっぱり⽩いものを描くって、すごく難しいことだなっていうのがありまして。これは紙が⽩いとか、カンヴァスが⽩いっていう前提なんですが、それにどうやって描けばいいんだろうと思ったんです。 そこから、表現も様々で、描くのも⼤変な、「⽩」に着目して作品を見ていくことで、絵の中に描かれている物語だけじゃなくて、表現も⾒ていただけるんじゃないかなと思いました。 そのうえで、当館のコレクションの中心が印象派、近代以降の日本洋画と、少しですが日本画も収蔵していることもあり、せっかくなので色々な「白」を紹介したいと考えました。比べるなかで、それぞれの特性が分かってくるのではないかと。そこで、「雪」や「雲」など、さらに細かいテーマごとに絞って並べることで、より分かりやすく見てもらえるのではないかと考えました。

クロード・モネ《ジヴェルニーの冬》1885年
油彩/カンヴァス ポーラ美術館

うちの元々コレクションに日本の油絵の画家とか、日本画も少しですけど持ってまして、それならせっかくなら比べてみたいなということで、やっぱり比べないと、なかなかモネの雪景色だけ見てると綺麗だなで終わってしまうので、それがすごいんだなとか、違うんだなって見るためには、やっぱり全然違う人と一緒に並べてみるっていうのも、選べる対象が必要かなというので…今回、大観の日本画をお借りして、
タイトルにも入っています。
日本画の「雪」、油絵の「雪」って、白から「雪」に絞って、
同じ視点で比べてみようかなというので考えさせていただきました。

横山大観《霊峰不二》1950年 絹本墨画淡彩 ウッドワン美術館

確かに白の表現っていうのは、上に塗るだけじゃないっていうことですもんね
現在、多くの方が「⽩いものに描く」のが前提で考えてるのではないかと思いますが、「白」を描く⼯夫は、画家や時代ごとに本当にさまざまです。 そのため、今回はモネと⼤観の名前を展覧会のサブタイトル出してますけれども、出品作品には、ちょっと古い時代のものから、基本は19世紀から20世紀を中⼼に、現代の⽅の作品までご紹介します。

白の表現の仕方なんですけれども、その絵の具の白というだけではないということなんですかね。
そうですね。基本的に白色は塗て表現する西洋の油彩画に対して、⽇本画の⽔墨画などでは余⽩を生かすこともありますね。また、油彩画の白色絵の具と、⽇本画の白色絵の具やそして紙の余⽩を⽐べるだけでも、全然⾊味 や質感も異なります。時代が下るごとに、絵の具の種類も変わってきたり、描き⽅も⾃由になってきたりするので、それも含めてですね、⽐べて見ていただけると、同じものを描いても、それぞれこんなに違うのかって楽しんでいただけると嬉しいですね。

速水御舟 《春雪》 昭和前期 絹本彩色 大阪中之島美術館
モネや大観っておっしゃいましたけれども、その他の画家、どういった方々の作品があるんでしょうか?
西洋画は印象派のルノワールやシスレー、ピサロ、その少し後のゴッホやロートレック、20世紀初頭のフジタなど、⽇本画は横⼭⼤観、⽵内栖鳳など、⽇本近代洋画の幕開けを切り開いた画家である⿊⽥清輝をはじめとする本当に様々な画家をご紹介します。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《胸に花を飾る少女》1900年頃
油彩/カンヴァス 熊本県立美術館

アレクサンドル・カバネル《若い女性の肖像》1886年  
油彩/カンヴァス 島根県立美術館

北野恒富 《涼み》1926年 絹本彩色 大阪中之島美術館

特に農澤さんがお気に入り。これを見て欲しい!っていうような作品があれば教えていただきたいなと思います
はい。本展の発想の発端がモネの「白」の絵だったので、今回お借りすることができた2点のモネでしょうか。ひとつは「コロンブスの平原、霜」で晴れた⽇に、霜が降りた場面を描いた作品です。影になっているところ、明るいところが描き分けられていて、本当に光ってるのかなっていうような、すごく綺麗な作品なんです。
それともうひとつが、「ジヴェルニーの冬」という、モネが晩年住んだ場所で描かれた作品です。雪景⾊が⽩色にピンクなどの色を加えて表現されています。私の感想とは異なる印象を受ける方もいらっしゃると思うんですけれども、作品としてもとても素敵なので、そこも楽しんでいただけると嬉しいです。

クロード・モネ《コロンブの平原、霜》1873年、油彩/カンヴァス
新潟県立近代美術館・万代島美術館

「コロンブスの平原、霜」晴れた日に、霜が降りた場合ですね、白い霜が降りてて影になってるってことは、明るいところが本当に光ってるのかなっていうような、すごく綺麗な作品なんですけれども。

それともう一つが、「ジヴェルニーの冬」という、モネが晩年住んだ、ちょっとパリから離れた場所にあるところですけれども、そこの雪景色が白にピンクとかを様々な色を使って描いてある。本当に勇気だなっていうふうに描いてある、2点の作品を今回ご紹介をできるので、私が見たようにじゃなくて、他の感じで見る方もいらっしゃると思うんですけれど、改めて、その表現だけ見ても、本当に光って見えるんだなみたいなのとか気づいていただけたら、本当に私とすれば嬉しいなと思っております。

いや、雪が白や水色、ピンクみたいに言われると、近くでまた見てみたいっていう気がしますねそうですね。本当にじっくり見ていただけたらなと思います。
農澤さんは、作品を全国の美術館から借りるようなこともなさりますけれども、ご本人がトラックに乗って一緒に運ばれることもあるんだそうですね。

おそらく、⽇本の美術館のいずれも国内で他館から作品をお借りるときには、 借りる側が、お借りする館に伺います。大事な作品ですから 作品と⼀緒にトラックに同乗して帰ってきます。なかなか緊張感のある旅です。 やっぱり、お借りするときの瞬間も緊張しますし、たまにですね、雪で通⾏⽌めとか、橋が渡れないとか、予定のスケジュールを進めないみたいなことをもあります。無事に借りてからも、展覧会が終わって無事にお返しするまで心配事はつきませんね。

最後にラジオをお聞きの方にメッセージをお願いします。
今回は、モネや⼤観を始め、本当にいろんな画家の多種多様な作品を一堂に会してご紹介します。雪景⾊を始め、様々なテーマで白色を見ていく本展ですが、作品としても本当に綺麗な作品が並びますのでそれを楽しんでいただくとともに、「⽩」を通して⾒ることで、そうした絵画の表現にも着⽬していただけるきっかけになれば幸いです。

アンリ・ファンタン=ラトゥール
《静物(花、果実、ワイングラスとティーカップ》1865年
油彩/カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館

アンリ・ル・シダネル《一軒家、雪》1936年 
油彩/カンヴァス ヤマザキマザック美術館

相原求一朗《白い建物と舟》1972年、油彩/カンヴァス 川越市立美術館
私は、狩野派の「厳島」っていう屏風がありまして、これは金色で雲を表現しているなんてことを伺いました。もう気になって仕方がない。早く本物を見せていただきたいなという部分で、ぱっと見、白くない作品もあるかもしれませんけども、どこかに白が関わっているので、ぜひその辺も楽しみに来ていただければなと思います。
今日は12月13日からひろしま美術館で開催されます。
「白の魔法ーモネ、大観も使った最強の色」展について
ひろしま美術館学芸員の農澤美穂子さんにお話を伺いました。
ありがとうございました。

「白の魔法ーモネ、大観も使った最強の色」
12月13日から3月22日まで広島市中区基町のひろしま美術館で開催されます。

なお会期中2回作品の入れ替えがあります。
前売りチケットは一般2000円、高校生大学生800円小学生中学生300円で、
現在各プレイガイドなどで販売中です。

今日はこのペアチケットを5人の方にプレゼントします!
ご希望の方はRCC公式プラットフォームRCCクラブからどうぞご応募ください。
ご応募はこちらから 
応募の締め切りは、11月23日(日)
当選者の発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。

日時:12月13日(土)~2026年3月22日(日)

休館日:年末年始(12月29日~1月2日)
※会期中に展示替えを行います。
場所 : ひろしま美術館
入館券:(当日) 一般:2,200円、高大生:1,000円、小中生:500円(税込)
お問い合わせ 公益財団法人ひろしま美術館 
広島市中区基町3-2 TEL:(082)223-2530

※詳細は美術館の公式ウェブサイトをご確認ください。

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