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全国で課題となっている「オーバーツーリズム」。日本有数の観光地「広島」でも例外ではありません。その対策を取材しました。
広島市中区の原爆ドームや平和公園には、平日の午前中から多くの外国人観光客が訪れていました。広島県を訪れる外国人観光客の数は、去年、過去最多となるおよそ421万人を記録しました。コロナ禍前と比べて1.5倍になっています。
外国人観光客
「僕たちは原爆に興味があって、平和公園を探索して歩きたいと思った」

宮島行きの船には長蛇の列
12日午前中の取材では、平和公園から宮島に向かう船には長蛇の列ができ、満員の便が続いていました。広島駅と平和公園を結ぶ観光周遊バスや路面電車からも、大量の外国人観光客が降りてきて、時折、電停からはみ出して車道すれすれで待つ姿もみられました。
栃木から来た修学旅行生
「外国人観光客が凄い多いなと思いました。日本の文化を知って貰える良い機会なので、来て貰う分には私は良いのではないかと思います」

急増する外国人観光客。移動手段となる路面電車やバスの利用マナーを巡っては、苦情も寄せられているといいます。
中国運輸局 国際観光課 音谷智子課長
「大きなスーツケースや荷物を持って通路をふさいで邪魔になったり、大きな声で喋ってうるさいという苦情が寄せられています」
こうした「オーバーツーリズム」の対策に、中国運輸局やバス事業者と広島市が乗り出しました。12日朝、原爆ドーム北側のバス停には、歩行者の妨げや割り込み乗車でトラブルにならないようにイラストで分かるピクトグラムが貼り出されたほか、路面の徒列ラインも整備されました。

ピクトグラムは、外国人観光客の増加を受けて去年、観光庁が制定したものです。今回バス停に掲示された「割り込み禁止」のほかにも、「自撮り棒の使用禁止」「勝手にえさをやらないで」など、全部で22種類があります。
ほかにも、近くの歩道には「広島駅にはバスでも行けます」と、路面電車だけでなく、路線バスをあわせて利用するよう呼びかける、交通分散を狙った表示も整備されました。
バス協調・共創プラットフォームひろしま 山本陽明課長
「現状、電車のほうがわかりやすい公共交通機関になっていて、沢山の方が乗られて電車内の混雑が起こっており、整備しました」
中国運輸局では、今年中に路面電車やバスの乗り方や乗車時のマナーをまとめたパンフレットを作成し、ホテルや観光案内所などで配布する予定で、今後も外国人観光客に関する取り組みを続ける方針です。








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