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11月9日に投開票が行われた広島県知事選挙で初当選した、無所属新人で自民党・立憲民主党・国民民主党・公明党が推薦する前の副知事の横田美香さんが、翌10日朝のRCCラジオ「本名正憲のおはようラジオ」に電話出演しました。

本名アナウンサー (以下、本名)「おはようございます。昨日はお休みになりました?」
横田さん(以下、横田)「はい。ちょっと遅かったんですけれども、しっかり休みました」
本名「まず、当選を確実にした瞬間っていうのは、どんな思いでした?」
横田「ある意味、ほっとした部分はあったんですけれども、それよりもこれから県政を担わせていただくスタートラインに立たせていただいたということで、大変身の引き締まる思いでした」
本名「副知事として、県政に湯崎知事と一緒に取り組まれて、出馬は湯崎さんから、『横田さんお願いしますよ』と?
横田「『お願いします』というより、ご自身が『次は出馬されない』というご決意を固められて、『次の選挙に挑戦してみないか』というお話はありました」
本名「呉市のご出身で、小中学生時代はブラジルのリオデジャネイロに行かれて、広大附属高校をご卒業。東京大学に進まれて、農林水産省に入省されました。どうして農政に携わろうと思われたのですか?」
横田「その当時、様々な官庁訪問して面談を受けるんですけれども、その中でやはり『食』という、『食』だけではないですよね、人々の基盤を支えるような分野だなというのをすごく感じまして。私も田んぼが広がる中で生まれて育ちましたから、これはやはり大変大事なことですし、農林水産行政って、かなり幅が広いですね。農業も林業も水産業も、これ全然違う分野ですし。それも地域の活性化にも関係してるし、いわゆる産業。経営とか、事業体をどのように育てるかっていう観点もありますし、国際的な交渉などもすごく大きくて、大変幅が広くてチャレンジもできるかなというふうに思いまして。やはり、一番根底にあったのは、祖父から戦後、本当に食料がないときに、うちは米を作っていましたので、『米を分けて欲しい』と、まちの方から人が来ていたという話なんかも聞いていましたので。農林水産業に関われる仕事はやりがいがあるなと思って」
本名「農政に関してでいうと、広島県はやりがいがありすぎるんじゃないですか。広島県の農林水産業のどういったところに可能性があると思われますか?」
横田「広島県は本当に山がちな地形なので、農業も大きくやるっていうところが、かなり難しい部分があるっていうことは感じるんですけれども、でも、あらゆる農業があるんですね。その様々な果物とかももちろん米もそうですけれども、野菜だとか、様々な種類もありますし、畜産も全ての種類で各地でやっておられます。そして水産物といえばやはり牡蠣がもう日本一ということで、輸出もされていますし。レモンもそうですね。柑橘類もある。
ただ、やはりどこも地球温暖化の気候変動でありますとか様々な環境変化で、かなり課題もあると考えていますので。担い手もそうですね。それぞれどのように田畑を守って次の世代に引き継いでいくのかというところが本当に大きな課題だと思っています。でもそれがある意味、可能性でもあるので、これからしっかりと生産力だとか、生産効率を上げていって、少ない人数でもしっかりと次の世代に引き継いでいけるようにしていくのが私達世代の責任かなと思いますね」
本名「リスナーからお便りがきています。知事に期待すること。『移住したい県では常に首位を争う広島県ですが、人口流出がNo.1』。これはもう、湯崎前知事もずいぶん問題意識を持たれたと思いますけれども、ここは大きなテーマですね?」
横田「これが今、広島が直面する一番大きな課題だと思っています。その若い人たちをどのように惹きつけていくかっていうと、やはりその地場の産業、広島県の産業経済が元気であることがまず第一で、そこに職場があって、多くの人がチャレンジができるということで、そういった職場に来て、関係人口も、訪れて、いろんな交流の中でまたさらに経済が発展していくということがまず必要だと思っています」
本名「湯崎前知事の時代には、『おしい広島県』が代表になりますけれども、すごく広島をアピールできました。何かまた新しいキャッチフレーズが欲しいですね?
横田「そうですね。いろんなアイディアはあるんですけれども、よく検討して、皆さんの意見も聞きながらまた打ち出していきたいなと思っています」
本名「これ、僕も言いながらモヤモヤするんですけど、『女性初』って言われることをご本人としてはどう考えですか?」
横田「いろんな場面で、女性がいるっていうことは大事なことだと思ってきました。私も、女性がまだまだ少ない時代に仕事を始めていますので。そういう意味では『女性初』と結構、何度も、いろんなところで言われてきたっていうのはあるんですけども、早くもっと普通に。いろんな世界で女性が活躍してほしいなと思います。実際に仕事をする上では、それほど私は『男性だ』『女性だ』っていうことでやってきたことはないんですが、ただ私が女性だということで、『女性の声』でありますとか、これからその『女性活躍』していくにあたっての様々な課題は、見えやすい位置にいるのかなと思いますので、そこはしっかりと県政にも、そして、その結果として広島県全体にも、しっかりと働きかけていくことをしていきたいなと思います」
本名「『女性活躍』っていうのは、女性だけが活躍すればいいもんじゃなくて、それをみんなで支えなきゃいけない。そしてそこへ出ていく、その土壌があってこそできることなので。したがって、湯崎さんのあの『イクメン』でありますとか、『共育て』の条例化ですね。例えば、『共育て』の条例化に関して言うと、横田さんはどのようにお考えですか?」
横田「『共育て』自体は本当に必要なことだと思います。ただ、どのようにそれが推進できるのか、とか。そうは言っても、女性と男性は例えば、得意分野だとか、向き不向きだとか。そういうところは傾向としては違いがあるのも事実でありまして。そこをどのように、当事者の皆さんが幸せな生活を送れるかっていうところが大事だと思いますので。そこはよくよく、皆さんのご意見も聞いていきたいと思います」
本名「条例化云々というのは、それはもう方法論であるということですね?」
横田 「そうですね。条例という、一つの県政におけるツールとしては大変有効な、強力なツールだとは思いますので、それをどのように活用していくのか。あるいはどういう形で進めていくのがいいのかっていうことは、やっぱりちょっと多くの皆様のご意見も伺いながら、決めていきたいなと思っております」
本名「『共育て』の理念自体はもっと広がってほしいという思いがおありなんですよね?」
横田「本当にそう思います。特に、男性と女性との相互理解っていうのがとても大事だと思うんですね。もちろんそれぞれがちゃんと役割を果たしていくっていうことが必要なわけですけど。その前提となる、やはり相互理解をしっかりと進めていければなと思っております」
本名「これから4年間、まずはですね1期目になるわけなんですけども、お忙しいと思いますよ。お休みがあるとしたら、何をされます?」
横田「お休みも時々は…」
本名「『馬車馬のように』って言葉もありますが、ワークライフバランスはしっかり取ってもらいたいと思いますよ」
横田「そうですね。ワークライフバランスは重要だと思っていますし、やっぱりしっかりとその健康だとか、プライベートの生活も充実しているからこそ、いい仕事もできるんではないかなと思っておりますので」
本名「それは、率先して県のリーダーがお願いしたいと思います。ラジオをお聴きの広島県民の皆さんに一言お願いできますでしょうか?」
横田「今回、初めての選挙で、多くの皆様からこのように投票いただいて、本当に感謝を申し上げたいと思います。皆様のこれまで様々なお声も聞いてまいりましたし、この信託をいただいた皆様のお力あるいは期待をしっかりとこの県政において恩返しをしていきたいと思っております。いずれにしても、本当にこれから広島県をよくしていきたい。そして人を惹きつけるような県にしていきたいと考えておりますので、ぜひ皆様これからもご支援いただけますようよろしくお願い申し上げます」
本名「お疲れのところを本当にありがとうございました」
横田さん「ありがとうございました」
(2025年11月10日 RCCラジオ「本名正憲のおはようラジオ」より)






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