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避難訓練の“おはしも”覚えてますか? 南海トラフ地震の被害想定 津波想定し高台への避難訓練も 能登半島の被災地では「倒壊・液状化・断水」など 命を守る備えを学ぶ 

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南海トラフ地震は、今後30年以内の発生確率が、**「60~90%程度以上」**とされ、いつ起きてもおかしくありません。広島県内で行われた地震と津波を想定した訓練から、災害はいつ起きるか分からないという前提のもと、命を守るために必要なことは何かを考えます。

机の下に隠れる子どもたち。訓練は、南海トラフ沿いを震源とする地震を想定して行われました。広島市立船越小学校に通う児童400人あまりが、かけ足で運動場に移動します。

末川徹気象予報士
 「避難開始の合図があってから、ちょうど4分が経過して、全校児童が集まりました。ただ、訓練は終わりではありません」

津波を想定し高台へ逃げる訓練も

先生
「津波警報が発令されました。児童の皆さんは、神社に避難しましょう」

船越小学校は、海からほど近い場所にあり、海抜は1.9メートル。校舎も3階までしかないため、津波が起きたら、高台へ逃げることにしています。

5年生は、幼稚園の園児と一緒に避難しました。住宅密集地で、道路の幅がせまくなっています。そのため学年ごとに避難ルートを変えています。

担任
 「『おはしも』。**おさない。走らない。しやべらない。戻らない。**守れるように」

参加した児童
「(地震が起きたら)怖い。高い場所に避難したり、机の下に隠れたり、自分の安全を守る」
「慌てず落ち着いて行動。周りに声かけしたい」

盲導犬も登場 見落とされがちな避難の課題

一方、府中市でも訓練がありました。開庁時間の発災に合わせ、来庁者の安全確保に、職員の行動を確認します。

日本盲導犬協会所属で、盲導犬としての訓練を受けたラブラドール・レトリバー「ナル」5才です。盲導犬協会の職員とともに避難します。

市職員のサポートで、危なげなく、市役所2階から外へ避難することができました。

府中市スポーツ振興課 上野和美 主任主事
「小さな段差でも一瞬戸惑われる場面が見えたので気遣いが足りてなかった」

日本盲導犬協会広島事務所 黒田匠さん
「(盲導犬利用者も)不安な気持ちになる。職員の皆さんが落ち着いて、接していただくことが、本人の安心や不安の軽減につながる」

広島県の被害想定 震度6クラスの揺れとは

県が公表した南海トラフ地震の想定震度です。
最大震度6強 三原市・尾道市・福山市・大竹市

震度6クラスは、生活がどう変わるのでしょうか。去年1月1日に発生した石川県・能登半島地震では、珠洲市で震度6強の揺れを観測しました。

木造2階建て住宅は多くが倒壊。道路は液状化し、アスファルトもひび割れ、車の通行が困難になりました。断水で水洗トイレが使えず、衛生環境の悪化も大きな課題でした。

広島での津波の想定は

最後に、広島県内の津波に関する想定です。

最高の水位は江田島市で最大4メートル。到達時間が最も早いのは、三原市で最短3時間31分です。

津波は想定より早い場合があります。くれぐれも最新の情報を確認するようにしてください。

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