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WEBコラム「お好み ひとくちメモ」その⑪【私たちの日々】

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焼け野原となった戦後の広島の街の復興とともにあったお好み焼…。
「お好みたべたい」は、作家・清水浩司さんによる関係者への取材とRCCに残る井畝満夫さんに関する資料などを基に構成・創作するオリジナルストーリーです。
清水さんが取材を通して知ったあんな話、こんな話をWEBコラム「お好み ひとくちメモ」にしました。

みっちゃんは明るい性格で人との付き合いも盛んでした。
芸能人やスポーツ選手とも数多く親交を結びましたが、その代表が読売ジャイアンツの原辰徳さんです。お互いボクサー犬が好きだったこともあって意気投合。広島でジャイアンツの試合があった日は試合後も店を開け、原さんと選手たちを迎えました。原さんは大きなスイカを用意して歓待してくれるみっちゃんを広島の父のように感じていたといいます。

そんな明るいみっちゃんが最高の笑顔を見せたのが、息子・雅一さんが店を継ぐために帰ってきた時でした。長い付き合いとなるオタフクソース最高顧問・佐々木尉文さんも、店の跡継ぎ問題が解決した時のみっちゃんの笑顔は忘れられないといいます。それだけに雅一さんを亡くした悲しさは切実に堪えたことでしょう。

ちなみに現在「みっちゃん総本店」はヒロマツグループの一員です。ヒロマツホールディングスCEOでグループ代表の松田哲也さんは、雅一さんの中学校時代の同級生。よく一緒に店に来て、みっちゃんの作るお好み焼を食べていました。今も雅一さんのつないだ縁は広島の街で生きています。
(取材・執筆 清水浩司)

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