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【RCC東京通信】クーデター事件の舞台にもなった歴史的建造物を特別公開

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RCC東京支社報道制作部長が東京での取材メモを配信します。
広島の記者が東京で感じたコト。また東京から見た広島とは。

皇居に近い、北の丸公園。

その一角でひときわ鮮やかなたたずまいを見せているのが旧近衛師団司令部庁舎だ。

天皇を守る軍隊、近衛師団の本拠地が置かれたところだ。

1945年8月15日の玉音放送が流れる前、降伏に反対する陸軍将校によって近衛師団長が殺害されたのもここである。

庁舎は明治時代の1910年に建てられた。

戦後、荒廃したまま放置されていたがその建築的価値が惜しまれ1972年には重要文化財に指定された。

そんな貴重な歴史的建造物だが、ふだんは一般公開されてなく外観を柵の外から見ることしかできないことは以前、このコラムで執筆した。

その建物がこのたび東京建築祭2025の一環で開放されると知り、行ってきた。

東京建築祭2025にて撮影

やはり人気があるのだろう、行列ができていた。

2020年までは東京国立近代美術館分館(工芸館)として使われていたせいか、館内は新しいかんじがした。

写真は一部加工しています

窓からの景色も美しい。

外観は近くでみるといっそう優美さと重々しさが感じられる。

建物下部の通風口の特徴ある五芒星の枠も間近に見ることができた。

終戦まぎわに軍事クーデターの舞台にもなった旧近衛師団司令部庁舎。

物言わぬ戦前史の語り部だ。

戦後80年の節目に2日間とはいえ公開されたのはよかったと思う。

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