3月の入札で落札された備蓄米の玄米が広島県内の一部の卸業者に届きました。業者は「届いたコメは初めて扱う品種で味もよく分からない」、「弁当や外食など業務用米として販売したい」と話しています。
柴田和広記者
「東広島市志和町にある、地場の大手コメ卸「食協」の物流センターです。10トントラックから下ろされているのは、政府の備蓄米です」
このコメは3月にあった第1回入札で大手集荷業者「JA全農」が落札した玄米の一部です。県内からは複数の卸業者がJA全農から買い付けていますが、「食協」以外は明らかになっていません。トラック4台分、合わせて40トンのコメが届きました。
食協 武信和也 社長
「粒が大きいですね、ちょっと思ったよりね。仕入れたことが今までにないコメなんで、今からどう使うかが問題なんですが」
コメは新潟産「ゆきん子舞」で、落札の結果、割り当てられたものでした。
武信社長
「使ってないコメですから、薄めて安定して食味を一定に保って、業務用で使用するのが一番いいんじゃないかいう風に思います」
備蓄米については、東京の業者が販売元のブレンド米が、すでに家庭用米として他のコメより安く県内の一部のスーパーで販売されています。価格はどの程度、安くなるのでしょうか?
武信社長
「月に何千トン使う中での、この10トンですから、値段は下がらないですね。そこの弁当屋さんに持っていったとしても数%、1~2%入るか入らないぐらいのことですから価格に反映さすいうことができないと思います」
仮に価格に反映できるようなたくさんの量を購入したらあとで政府に同じ量のコメを戻さないといけないため難しいということでした。
備蓄米の玄米は近く県内の別の卸業者にも届き、家庭用のブレンド米などとして販売される予定です。
新着記事
コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます!!