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”発熱・おう吐・下痢” の症状 「感染性胃腸炎」警報発表中 小児クリニックに体調不良の子ども相次ぐ ノロウイルスの特徴と対策のポイントは?

広島県は13日に「感染性胃腸炎警報」を出しましたが、広島市のクリニックでは嘔吐や下痢などを訴える人が相次いでいます。医師にウイルスの特徴と予防策を聞きました。

広島市南区の小児クリニックです。

もり小児科 森美喜夫院長
「お母さん、これ軽いけど嘔吐下痢症じゃないかな。ウイルス性の胃腸炎」

もり小児科では朝から発熱・嘔吐・下痢などを訴える子どもたちが相次いで受診していました。

県は「感染性胃腸炎」の患者数が基準値を超えたとして、13日県内全域に警報を出しました。警報の発令は2018年以来です。

「感染性胃腸炎」はノロウイルスなどが原因の感染症で、嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。ノロウイルスは感染力が非常に強く、感染が拡大する傾向があるということです。健康被害を受けやすい子どもや高齢者は特に注意が必要です。

もり小児科 森美喜夫院長
「年明けからずっと患者が多い状況が続いている。今回は親も結構かかっている。お兄ちゃんが来て、下の子も来て、お母さんも嘔吐下痢になって、お父さんもなることが多い」

感染予防で最も有効なのは「手洗い」で、森院長はトイレの後や食事の前以外でもこまめに手洗いをしてほしいと呼びかけます。

もり小児科 森美喜夫院長
「つい口元を触ったときにうつってしまう。基本的には3~5日養生すれば治る。その間は胃に負担が少ない食事で経過みる必要がある」

【感染性胃腸炎とは】
ノロウイルスなどが原因の感染症で、発熱・嘔吐・下痢などの症状を引き起こします。健康被害を受けやすい子どもや高齢者は特に注意が必要です。ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量のウイルスでも感染。アルコールに強く、熱に弱いといった特徴があります。

【予防のポイント】
最も有効なのは「手洗い」トイレの後や食事の前以外でもこまめに手を洗ってください。

2つ目は調理器具の消毒です。まな板や包丁などをこまめに洗ってください。ノロウイルスは熱に弱いため、熱湯などでの消毒も効果的です。

3つ目は加熱調理です。なるべく生ものは避け、加熱調理をしてください。森院長は刺身以外にも、サラダや果物も注意が必要だと指摘しています。手でちぎった野菜や果物をそのまま食べることで感染するケースがあるということです。

最後に感染者の吐物(とぶつ)などの処理です。マスク・手袋を着用し、まずは使い捨てのタオルなどで拭き取ってください。その後、塩素系の漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)などで浸して水拭きをしてください。吐物があった場所にアイロンなど当てられる場合は、加熱殺菌も効果的ということです。

感染が広がっている状況なので、1人1人が予防の意識を高めていく必要がありそうです。

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