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駅前広場全面広場化で道路も変わる 誇りある備後の玄関口へ課題把握も必要 広島県福山市

広島県福山市のJR福山駅前で計画が進む駅前広場の全面広場化を巡り、周辺道路も変わります。車や歩行者の流れは、どうなるのでしょうか?

福山市は2025年度以降、広場の再整備を始めます。いまのところ、現在のバスターミナルを駅北側へ移設し、南側は全面広場として駅周辺の回遊性を高める方向で検討が進んでいます。

福山市は2024年11月に開いた「福山駅前広場協議会」で全面広場化を進めた場合の詳細な道路計画案を示しました…。

RCC福山放送局 内田博文記者
「福山駅を南北に走る、こちらの道路ですが、現在8車線ある道路が4車線へと変わります。車の流れが大きく変わることになっていきます」

再編後はこのように道路が変わります。車線数が減り、たとえば東側の商業施設「アイネスフクヤマ」の前は、2車線分、広場空間が広がります。

内田記者
「駅前大通りの車線数の変更によって、こちらの車線のさらに向こう3つの車線が広場に変わります。ただ、その広場の活用に関してはまだ未定ということになっています」

市の案では国道2号から駅方面へと向かう道路で最も西側を残し、他が広場になる想定です。この広場の面積は約1600平方㍍で、秋に、タクシーやバスの乗り場の一部を実証実験として広場にしたのとほぼ同じ面積になります。

今後、このエリアの活用をどうするのか課題になりそうです。市の計画では地上だけでなく、地下も変わります…。

こちらは駅南口駐車場です。一方、こちらは福山駅利用客の送り迎えで使われる地下送迎場です。この2つの地下施設はそれぞれ独立していました。

内田記者
「こちらは駅南口駐車場です。こちらの駐車場から車道をさらに北へ延ばし、駅地下送迎場へと結ぶことが検討されています」

こちらの壁をなくして、地下送迎場とも一体的な運用ができるようにします。現在、駅の正面にタクシー乗降場や待機場がありますが、再整備後は、伏見町北側から広場の一部にロータリーを設ける方針です。

図の赤色で示されているのが乗り場、青色が降車する場所、黄色が待機場になっています。地上部が全面広場化すれば、地下通路を使う頻度が減ります。そのため、駅前広場と駅前大通りをつなぐこちらの交差点を東西に渡れるよう、横断歩道を設け、回遊性のさらなる向上を図ります…。

このように駅前広場の全面広場化に伴う道路再編は車の利用者や街のにぎわいにとってメリットがあるように感じられます。

ただ、残された課題もあります。計画案ではバスターミナルを駅南口から駅北口へ移転させることについて、バス事業者からの賛同をまだ得られていないのが現状です…。

県バス協会
「バスターミナルは南にある方が、福山市内の動線からしても良いはずです。北口をバスターミナルにすることは、わざわざ駅周辺の渋滞を引き起こす」

道路機能の整備について福山市の担当者は…。

市福山駅周辺再生推進部 村上正人部長
「今後の検討によって、変更もあろうかと思いますけれども、こういったものをベースに今後も関係者の方、あるいは市民の方にしっかり伝えていきたい」

駅周辺の魅力につながり、県東部の玄関口として、誇りの持てる姿になるために関係者たちの連携だけでなく、課題把握が進むことがこれから一層、求められるようになってきます。

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