これから冬にかけてが旬という珍しいブドウが、広島県東広島市志和町の農園で、収穫のピークを迎えました。
東広島市志和町奥屋にある「すざわ果樹園」です。ブドウ畑一面にぶら下がっているのが、冬のブドウ「紫苑」。今月上旬から収穫が始まり、ピークを迎えました。
紫苑は主に岡山県で作られていますが、栽培が難しく、県内では珍しいブドウです。この園では暖房を使わず自然の寒さの中で完熟させる方法で、味の良さを追求しています。糖度計で甘さを測ってみると、19度に。
須澤勝己 園主
「紫苑の場合、17度あれば十分、出荷できる基準なので、19っていうのは、とてもいい出来なんじゃないかと。ことしはですね、この猛暑で一時はどうなるかって思っていたんですが、非常に豊作な年になりました」
この園では去年の猛暑を教訓に、山水を3か所から引いて畑にまく仕組みを整備しました。そのかいあってこの夏、水不足に陥ることは一度もなかったということです。
販売は、今週末から園の直売所などで始め、1房1万6200円の贈答用からお買い得用まであるそうです。
出荷は来月下旬まで続き、期間中、去年より5割多い約5.4トンの出荷を見込んでいます。
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