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「対話と合意確認の場を…」“世界遺産の島”・宮島に高級宿泊施設の誘致 住民が市議会に要望書提出

広島県廿日市市が宮島の包ヶ浦で検討している高級宿泊施設の誘致について、住民などが議会に要望書を提出しました。

廿日市市議会を訪れたのは、「宮島包ヶ浦自然公園を守る会」のメンバー3人です。

吉原幸子 代表
「本日は要望書提出のために参りました。包ヶ浦のために力添えください」

廿日市市は宮島での宿泊客を増やそうと、「包ヶ浦自然公園」に高級宿泊施設の誘致を検討しています。これに対して「守る会」は自然環境の悪化などを訴え、誘致に反対する1万3800人分の署名を提出するなどしてきました。

一方、廿日市市は公園の活用策について、観光協会や商工会のメンバーなどから地元の意見を聞き取る協議会を立ち上げ、検討を重ねています。

「生態系や自然環境を守っていきたい」と強調

廿日市市議会の 新田茂美 議長に手渡された要望書では、廿日市市と地元住民らが合意内容を確認できる場を新たに設けることなどを求めています。

吉原幸子 代表
「対話するという状況になっていない。地元の声を聞くのは聞くが、あくまで市の計画ありき…。残念ながらそこが我々とどうしてもかみ合わない」

「守る会」は会見で、包ヶ浦の生態系や自然環境を守っていきたいとあらためて強調しました。11月2日の大雨では、雨水と海水で公園内が浸水し、水が引いた後は海洋ごみが大量に残された事例なども紹介しました。

吉原幸子 代表
「そこにいなければ見ることのできない景色、暮らしていなければ知り得ない情報がある。ここをより良い形で生かすにはどうしたらいいのか、市と一緒に考えていきたい」

廿日市市議会は市の意見も聞いた上で、適切に対応していきたいとしています。

廿日市市議会 新田茂美 議長
「市としては自然公園を管理するために、財政負担があるので見直したい。住民と市をつなぐのが議員の役目なので積極的に努めていきたい」

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