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【RCC東京通信】与党過半数割れの読めない政局 公明党新代表に斉藤鉄夫氏で〝あること〟が実現?

RCC東京支社報道制作部長が東京での取材メモを配信します。
広島の記者が東京で感じたコト。また東京から見た広島とは。

斉藤氏を新代表に選出 11月9日 東京・新宿区

総選挙を経て勢力図が変わった永田町。

政治の変化はこんなところにも起きるかもしれない。

核兵器禁止条約締約国会議への日本政府のオブザーバー参加がひょっとしたら実現するのでは・・・。

斉藤鉄夫衆院議員(広島3区)の意欲的な話しぶりはそう思わせるものだった。

新代表に選ばれた斉藤鉄夫衆院議員 11期目 72歳

「広島選出の衆議院議員、公明党代表としてぜひ実現したいことがございます。党としてこれまで強く主張してまいりました核兵器禁止条約締約国会議への日本のオブザーバー参加でございます」

公明党臨時全国大会で新代表に選出された直後のあいさつでこう語った斉藤氏。

「壁をひとつひとつ乗り越えて全力を挙げる」と力を込めた。

衆議院の議席状況をみると条約に距離を置く自民党は単独過半数に達していない。

一方で立憲民主党や国民民主党などはオブザーバー参加に賛成の立場だ。

「自民党の中にも多くの賛同意見がある」と斉藤氏は会見で期待感をにじませた。

日本政府はこれまで2回開催された条約締約国会議にオブザーバー参加しなかった。

外務省は、核保有国が条約に1か国も参加していないことを主な理由に挙げている。

ノーベル平和賞受賞が決定した日本被団協は、もちろん政府に条約の批准を求めているが、せめてオブザーバー参加するよう訴え続けている。

「被爆国が条約に背を向けていることに海外で活動するうえで恥ずかしい思いをしている」とこぼす被爆者もいるという。

与党が過半数を割った衆議院。

斉藤氏は「合意形成の精神の中心に公明党がなっていかなくてはいけない」と会見で述べた。

野党を巻き込み自民党を説得し、さらに外務省の理解も得てオブザーバー参加への道を開くのか。

次回の会議は来年3月。

広島選出の総理だった岸田文雄氏も踏み切らなかったオブザーバー参加が、同じく広島選出の斉藤新代表の手腕によって実現するのか。

注目だ。

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