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そろばん競技で悲願の日本一「妹と全国の舞台は初めて」大学生の兄は5年ぶり2度目の頂点「ライバルや仲間を増やす」

広島市にあるそろばん強豪校出身の大学生が、全国大会で日本一の栄冠を手にしました。さらに、兄妹でも異例のダブル受賞を達成です。

広島市立広島商業高校OB 紙野大樹さん(大学3年)
「緊張感よりも楽しさが勝り、人生で最も濃い一瞬を過ごせた」

8月、京都市で開かれたそろばんの全国大会。読上算競技では、15回読み上げられる最大16桁の異なる数字を足し引きして、答えをはじき出します。5歳から74歳までのおよそ670人が出場し、紙野さんが日本一に輝きました。

優勝報告会では、デモンストレーションとして熟練の技を披露しました。

紙野さんは、小学2年生の時、妹の聡実さんとそろばんを始めました。高校では珠算部に所属し、互いに切磋琢磨してきました。

広島市商珠算部 紙野聡実さん(当時高校3年)
「一番近しい存在で、目標でありライバルであり、先輩でもある」

全国大会では、大学1年の聡実さんも6位入賞して、異例の兄妹ダブル受賞です。

広島市立 広島商業高校OB 紙野大樹さん(大学3年)
「一緒に全国の舞台に立つことが初めてだった。ものすごく嬉しい」

実は、紙野さん、日本一になったのは高校1年以来、2度目です。前回は「まぐれ」と感じたそうですが、自分の実力を確信したといいます。

高校時代の恩師 早川雅美先生
「広島に帰ってきたときは、市商に戻ってきて、一緒に読上算練習を繰り返しながら、この日を待っていた。自分自身に勝ったことが伝わり、嬉しかった」

広島市立 広島商業高校OB 紙野大樹さん(大学3年)
「一緒に読上算を楽しめるライバルや仲間を増やしていきたい。やったことない人にも声をかけている」

これからは日本一を目指すだけでなく、そろばんの魅力を広く発信していきたいとしています。

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