まれに見る「大激戦」となった衆院・広島4区。呉・東広島を中心に与野党の前職同士が火花を散らしました。
自民・前職の 寺田稔 さんは6期にわたる議員実績をアピール。公明党と協力しながら組織戦を戦いました。
維新でこちらも前職の 空本誠喜 さん。選挙区のすみずみまで駆け回り、生活者目線の訴えを続けました。選挙終盤にかけては「政治とカネ」への批判を強め、反自民の受け皿となるべく奮闘を続けました。
27日、呉市の寺田事務所には地元選出の政治家など大勢の支援者が集まっていました。全ての票が開くまで決まらない大接戦に固唾を飲んでそのときを待ちます。勝利を信じる支援者たち…、結果は…
野党支持層に加え、無党派層からの支持を広く獲得した空本さん。与野党一騎打ちをおよそ2000票差で制し、2009年の初当選以来、15年ぶりのうれしい選挙区での勝利です。
湧き上がる空本事務所の一方で、空本氏当選の情報は衝撃をもって寺田陣営に伝えられました。
寺田陣営スタッフ
「もしもし、すみません、空本氏に当確が出ました」
静まりかえった事務所に現れた寺田さん。地盤の呉で空本さんを突き放せず、東広島市で水をあけられました。
悔しい敗北に足早に事務所を後にしましたが、日付が変わった28日未明、比例での復活当選の報に支援者からは安堵のため息も。
大激戦を終え支援者に7期目の活躍を誓った寺田さん。当選後は党執行部に対する恨み節も聞かれました。
記者)非公認候補への2000万円支出は選挙に影響した?
自民 寺田稔さん)
「それもあるような気がします。SNSや街頭でそういう声を直に聞いた。それが(選挙結果に)影響したのは事実」
県内唯一の与野党一騎打ちの選挙区は、ふたを開けてみれば両者当選という結果になりました。
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