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みみコミ💬「藤原定家展」開催中!チケットプレゼント(10月7日締切)

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radiko:(再)田口麻衣noみみコミ | RCCラジオ | 2024/09/29/日 23:30-23:45
内容:800年愛され続ける秘密とは!?定家様(ていかよう)が伝えた文化 そうだったのか藤原定家さん
出演者:筆の里工房 学芸員 郡司健太郎さん

藤原定家というと「新古今和歌集」の撰者で「百人一首」と深いつながりがあることで知られる歌人です。平安時代末期から鎌倉時代初期に生きた藤原定家の「書」にスポットをあてた展覧会が、熊野町の筆の里工房で開かれています。筆の里工房・学芸員の郡司健太郎さんに詳しい話を聞きました!

筆の里工房 ホームページの解説動画もおススメ!

ぜひご覧くださいね💕

まずは、筆の里工房30周年おめでとうございます!
ありがとうございます!この節目の年に皆さんにご覧いただく特別展として企画したのが、今回の展覧会です。貴重な藤原定家の資料をはじめ、定家を祖先に持つ京都の冷泉家に代々伝わる筆跡などをご紹介します。

初日に見てきましたよ!目の前にあるのが、およそ800年前に実際に藤原定家が書いたものなんだと思うとワクワクしました。貴重なものがたくさんあるんですね。
展示物の中には、国宝が4件、重要文化財が5件も含まれています。会期中展示の入れ替えをしながらご紹介します。

藤原定家は「新古今和歌集」の撰者で「百人一首」とも深いつながりがある、と最初に紹介しましたが、どんなことをした人なんですか?
定家は和歌の家に生まれた貴族です。実は藤原道長の子孫なんです。「新古今和歌集」を作るときには中心的な役割を果たしました。
大きな仕事として一つには、日々の宮廷行事を記した日記をつけたことがあげられます。自分のための日記というより、未来のための記録としての日記になります。定家の日記「明月記」(めいげっき)もしくは(めいげつき)と呼ばれ、19歳から74歳までの56年分が現存していて、国宝になっています。

二つ目は、多くの和歌集や物語を書き残したことです。「源氏物語」や「土佐日記」などは誰もが知っている平安時代の古典文学だと思いますが、これらは定家さんが、和歌づくりのために学びながら後世に残すために研究し、正しい文を残そうと書き写したんです。「源氏物語」も紫式部の直筆のものは残っていません。定家が研究し書き写したおかげで、いまから1000年以上前に書かれた文学作品を、現代の私たちも楽しむことができているんです。

日本文化を伝えるとても大きな仕事をしたんですね。
「定家様(よう)」という言葉がタイトルにありますが、「定家様」とは?
「よう」は、「様式」の「様」です。定家が書いた文字のスタイルの事で、定家が書いた文字と定家の文字をまねしてかいた定家っぽさがある文字両方をまとめて「定家様」といいます。
定家様の特徴は、大きくわけて3つあります。
①線を書くときに、太い細いの変化を強調する
②一文字一文字をあまりつなげず、ポツポツと独立させる
③横画が水平ぎみで右上がりが抑えられている
これらの特徴は、どれも平安時代に美しいとされてきた書の書き方とは一線を画しています。かなり特徴的な書き方だったと思います。
たしかに、平安時代の美しい文字は縦に流れるようなしなやかな文字が多いですが、定家の書は、一つ一つの文字が独立しているものが多くて、縦に流れるというより横長で平べったい文字が多いですね。一文字ずつ、間違えないように確認しながら書いたんでしょうか?
サラサラ書かれた文字は美しいのですが、他の文字との読み間違いを起こす可能性が高いです。美しさも大事ですが、言葉を大切にする定家にとっては、言葉の正確さの方がより大事だったのではないでしょうか。
定家は、自分の文字を「落字無きを以て悪筆の一得と為す」と言っています。それは、「文字の丹精さや美しさは劣るかもしれないが、間違えずに書くことができることは得なことだ」という意味です。ただ、いつでも定家様を書いていたかというとそうではなく、今の私たちがお手紙とメモで書き方が変わるように、定家は時と場合によって定家様を使っていたことが分かってきました。
今の私たちと変わらない、よそ行きの文字があったり、自分のためだけの文字があったりするんですね。そして、定家様がのちの人にも受け継がれているんですよね。
それが面白いところで、定家の子孫や茶の湯の世界などで書き継がれ、定家の歌や書を掛ける中で、江戸時代に大流行しました。徳川家康も定家の書を持っていました。

百人一首というと日本人にとってはとてもなじみ深くて学校の授業でも必ず覚えるものですが、定家さんをより身近に感じる事ができました。「書」というアプローチで藤原定家をみると、本当に面白いですね!

では、最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
ぜひ、筆の里工房にお越しいただいて、定家の直筆の文字を間近に見て、そのロマンを感じていただけると嬉しいです・・・
そして、時代に合わせて変化しながら受け継がれた定家様の文化は、筆と共にありました。過去から現在、そして未来へ筆の魅力が続いていくことができたら、幸せなことです。

筆の里工房 開館30周年記念
定家様が伝えた文化 そうだったのか藤原定家さん

場所:熊野町 筆の里工房
期間:11月4日まで
開館時間:午前9時半~午後5時
入館料:大人800円 小中高生250円
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日が休み)
お問い合わせ:
筆の里工房 082-855-3010
※期間中、前期・中期・後期と一部の作品が入れ替わります。
※会期中は、高校生以下限定で、筆の里工房30周年オリジナルグッズをプレゼント!
※定家様の文字のハンコ、この展覧会のために作った筆を使える水書き体験、高校生以下限定で有料の缶バッジ制作も!
※毎週土曜日と祝日は午後1時半からギャラリートークもあります。
ぜひご家族でお越しくださいね💕

チケットプレゼント🎁

この展覧会のチケットをペア5組10人の方にプレゼントします!
ご応募はRCCクラブからどうぞ😁

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