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原爆投下80年を前に・・・小説「黒い雨」 そしてその基になった日記に込められた思いを引き継ぐ

原爆文学の代表的な作品「黒い雨」とその資料になった日記の関わりを通して反戦反核を訴える講演会が東京で開かれました。

講演したのは神石高原町の重松文宏さん88歳です。重松さんは井伏鱒二の小説「黒い雨」の基になった日記の著者、重松静馬さんの義理の息子です。静馬さんは黒い雨の主人公のモデルにもなっています。

重松文宏さん 8月12日 東京都内

この日は都内で、小説「黒い雨」が井伏鱒二と静馬さんの交流を通して完成する経緯を解説しました。

重松文宏さん
「そうだ井伏鱒二に小説にしてもらって皆さんに読んでもらえばいい、と思いつくわけですよね」

原爆に遭った静馬さんは8月6日から15日までの体験を日記にまとめました。子や孫のために書いたが、それでは反戦反核運動にならないと考えて知人の井伏鱒二に小説化を依頼した、などと文宏さんが説明しました。この日記も「重松日記」と題して出版されています。

重松文宏さんインタビュー
「黒い雨が誕生した小畠から国内外へ反戦反核運動をしたいと、それが先祖、被爆者の供養じゃと思いましてね」

重松文宏さんは井伏鱒二と重松静馬さんの気持ちを伝えようと小説の舞台になった神石高原町を拠点に活動を続けています。

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