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「やってみれば間違いなくおもしろさがわかる」 マツダの溶接技術 ひろしまマイスター

広島の「ものづくり」を支える技術をご紹介します。自動車メーカーのマツダで、車の製造に欠かせない溶接技術の継承を支える技術者を取材しました。

先週、製造や建設の分野で特に優れた技能を持つ人が認定される「ひろしまマイスター」の認定式が行われました。「溶接」分門で認定されたのはマツダの 稗田努 さん、51歳です。

稗田さんは、マツダで年間1000人に、溶接技術を指導しています。この日は、10月の全国溶接技能競技会に出場する若手社員の指導に当たっていました。

マツダ 稗田努 さん
「(溶接は)しっかり接合されているのが大前提。その上で(仕上がりの)見た目がオマケでついてくるかな」

マツダ 峯本龍盛 さん(広島県溶接技能競技会1位)
「アークの長さ(溶接棒との距離)が開いてしまうと、それだけ不良を巻き込むことを稗田さんから聞いて、自分でやってみたら改善されました」

実は、マツダの国内生産の溶接工程は、そのほとんどをロボットで行っています。量産には欠かせないロボットですが、その初期段階では人間がロボットに「溶接を教える」ティーチングと呼ばれる作業が必要になります。

マツダ 稗田努 さん
「ロボットが今から溶接する条件、どういう条件で溶接したらいいか考えながら…まだそこはできていない。逆に人間が下手な溶接を教えれば、下手な溶接を再現してしまう」

マツダには、稗田さんのほかにも「鋳造」や「機械加工」など15の分野であわせて31人のひろしまマイスターがいます。企業の技能研修会や工業高校などで実技指導を行い、技能水準の向上や後継者の育成にあたりたいとしています。

マツダ 稗田努 さん
「(若い技術者に溶接に)触れる機会をどんどん与えてあげれば、触れば、やってみれば間違いなくおもしろいので、おもしろさがわかってくる」

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