RCC東京支社報道制作部長が東京での取材メモを配信します。
広島の記者が東京で感じたコト。また東京から見た広島とは。
先週末、永田町の議員会館事務所で空本誠喜衆院議員(比例中国)が頭を抱えていた。
日本維新の会の広島市議3人が、自民党の2人の議員と新たに会派を結成したのだが、議会事務局に届け出た会派名が事前に了解していた名称とは違っていたからだ。
空本氏は日本維新の会の支部に当たる広島維新の会の代表だ。
党派を超えて会派を組むのは異例で、事前に党本部に話は通していた。
空本氏が承知していた名称は 広島維新の会・至誠会 で、党本部もこの名称で了承していた。
ところが実際に届けられた名称は 未来の風 自民・広島維新の会
名称に広島維新の会が入っているので自民も入れようと、ひとりの市議が勝手に変えてしまったという。
会派名が広島市議会のホームページで公表されたのは6月3 日。
空本氏は6日に関係者からの一報で知ったという。
まさに青天の霹靂。
空本氏も維新の議会改革の動きに自民党を巻き込むこと自体には賛成だ。
会派には他の党や無所属の議員が入るのも歓迎との姿勢を見せる。
しかし決定事項を勝手に覆している上に、名称に自民と入っているのはなかなか刺激的だ。
しかも維新の方が人数も多いのに自民の表記が前にある。
折も折、政治資金規正法の改正をめぐり日本維新の会と自民党との距離が縮まったとの見方が取り沙汰されていた。
余計な深読みをされてはかなわないという思いもあろう。
空本氏はさっそく市議3人に対して、会派名の訂正やそれができないなら会派を解消することなどを求めた。
結局、会派名から自民を消し、未来の風 広島維新の会・至誠会 に変更。
あらためて党本部の了解を得たうえで、11日に市議会に届け出て一件落着となった。
幸い空本氏も党本部からお咎めはなかったという。
維新市議の稚拙なミスが原因だが、党のガバナンスの難しさを露呈するドタバタ劇となった。
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