RCC東京支社報道制作部長が東京での取材メモを配信します。
広島の記者が東京で感じたコト。また東京から見た広島とは。
国会のすぐそばにある憲政記念館。
現在は建て替え中のため仮の施設で見学できます。
展示内容は縮小されていますが、日本における憲法と政治、社会の関係史がよくわかるつくりになっています。
うれしいことに入館料は無料です。
憲政の神様が迎えてくれる
憲政とは憲法に基づく政治のことです。
そして憲政を守ろうとする運動の中心になったのが尾﨑行雄です。
憲政の神様と呼ばれていることは有名ですね。
尾﨑行雄は大日本帝国憲法と現行憲法のそれぞれの施行に立ち会った唯一の国会議員だそうです。
尾崎メモリアルホールで足跡をしのぶことができる
憲政記念館は尾﨑行雄の功労をたたえて建てられた記念館(1960年)が前身です。
1972年に開館しました。
館内には衆議院本会議場の演壇をサイズを小さくして再現したコーナーもあり、座ったり写真を撮ったりして楽しめます。
憲政の歩みコーナーで印象に残ったひとつが「反軍演説」で知られる斉藤隆夫衆院議員の資料です。
演説は日中戦争での処理に関して政府を批判したものですが、全体の3分の2が議事録から削除され、その後、議会から除名されました。
理由は「非常時にふさわしくない」。
ずいぶんと乱暴な話ですが、現行憲法下で「非常時にふさわしくない」という空気に屈して、口をつぐまざるを得ないようなことが起きないと言い切れるでしょうか。
憲法が保障する言論の自由も、国民みんなが守ろうとしなければ無力化してしまう。
そんなことを感じる一日でした。
右側の敷地(国会前庭)に新たに建設される。2028年度末に開館予定。
新たな国立公文書館との合築施設になる
白い柵の向こうが建設地 わかりにくいが左側に写っているのが憲政記念館のシンボル・時計塔
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