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「津波は本当に警戒している」 震度6弱を観測で南海トラフ地震への備えを再確認 高知・宿毛市の住民

17日深夜に発生した豊後水道を震源とする地震。震度6弱を観測した高知県宿毛市を取材すると、あらためて南海トラフ地震への備えを確認していました。

 米田健太郎 記者
「宿毛中学校の入り口にはひびが入っていて、段差ができています」

17日に発生した地震で最大震度6弱を観測した高知県宿毛市。市内の小・中学校は、18日は臨時休校となりました。校内では、美術室の石膏像が倒れて壊れたほか、地面のひび割れも確認されました。

 米田健太郎 記者
「渡り廊下を歩いてきますと、こちらには2メートルほどの亀裂が入っています。そして、こちらもコンクリートが割れて、あたりに破片が散らばっています」

宿毛中学校 吉福巧 校長
「子どもたちが帰って、いない時間だったのでよかったが、子どもたちがいるときであれば、心配する場面がたくさんあったかなと思う」

また、酒販売店では、地震によって割れたビンの片付けに追われていました。

大西酒店 大西慶典 さん
「(地震がきて)危ない、やばいと思って、靴を履いて外に飛び出るときに、こちらのビンがパリンパリン割れる音が聞こえたが、それどころじゃないと思って。ひどかったんですよ、ワインが割れて血の海みたいになって」

高知県で震度6弱を観測したのは、現在の震度階級となった1996年以降では初めてでした。

大西酒店 大西慶典 さん
「いきなりガガガガと横揺れがきて、震度4ぐらいかと思った瞬間に急に太くなった。最初は正直、ついに南海トラフが来たかなって思った」

宿毛市の住民
「ベッドで息子と一緒に寝ていて、地震の揺れで起きた。南海トラフがついに来たかと思ったぐらいの揺れだった」

宿毛市では、南海トラフ地震が発生した場合、津波によって最大でおよそ7メートルの浸水が予想されています。

宿毛市の住民
「揺れが収まってテレビをつけて、その時点で津波の心配はないという速報に。津波の意識は常にしていますし、津波の心配がないっていうことだけでまずホッとして

「子どもがまだ0歳なので、**まず家で備蓄品を。特にミルクだったり離乳食のパウチだったりはカバンの中にある程度詰めています。**車で発災してもいいように、車の中にもおむつとかミルクとか最低限のものを」

宿毛市の住民
「災害が起きたときに用意するものリストと、ふだんから水をペットボトルに入れて用意していたりするんですけど、どういうことをしたらいいのか(地震後にあらためて)インターネットで調べた。もっと用意しなければいけないものがあったので、まだまだだなと。ここは海が近いので、津波などは本当に警戒している

「すぐに逃げられるように、地域の避難訓練にも頻繁に参加している。避難した人の体験談をみて、”こういう持ち物があったら助かった” という持ち物を確認した」

市街地には、津波から身を守るための避難タワーが作られています。

米田健太郎 記者
「津波避難タワーの屋上はおよそ14メートルの高さにあります。こちらが避難できるスペースです」

2022年7月に完成したこのタワーは、津波の到達までに避難が間に合わない可能性のある地域で高台の役割を果たします。ふだんは子どもたちが遊んだり、お年寄りが健康のために歩いたりする場所だといいます。

宿毛市の住民
「昔はなかったので、今はタワーができて、みんな安心していると思います」

宿毛市の住民
「自分たちが被害者になるリスクっていうのは秘めていると思うので、このタワーを見るたびに、もう一回「大丈夫かな、これでいいかな」と、自分の中で反すうして繰り返し確認している」

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