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広島・尾道の商店街でアーケード老朽化 「撤去」か「建て替え」か 商店主らは説明会開催

広島県尾道市中心部にある商店街のシンボルといえばアーケードですが、その一部で老朽化が課題となっています。撤去か? それとも建て替えか? 地元の商店主たちによる議論が始まっています。

尾道市の「絵のまち通り商店街」です。アーケードは1963年に完成し、ことしで61年目。一般的な耐久年数とされる30年を大幅に超えています。

約60店舗で構成する商店街振興組合の 梶田憲弘 副理事長に老朽か所を案内してもらいました。

「サビや腐食が進んでいて、強度的にも問題がある」

アーケードの一部が崩れかかっている箇所もあります。

梶田憲弘 副理事長
「われわれも費用負担はしているんですけど、あまりに額が高額なので手が回らないのが現状で、頭を抱えている状況ですね」

30年以上、さび防止や柱の建て替えといった大規模な改修をしておらず、地元の商店主たちが崩落の危険性を訴え始めたといいます。

RCC福山放送局 内田博文 記者
「尾道絵のまち通り商店街の老朽化するアーケードをめぐって、10日、商店主たちが議論をスタートさせました」

振興組合による説明会は、3月28日に続き2回目です。この日は商店主ら12人ほどが耳を傾けました。説明会では、約300メートルあるアーケードの撤去もしくは建て替えかでかかる費用の試算などが示されました。

撤去だけの場合、1億7000万円を想定。将来の維持管理費が不要になる半面、雨の日の客足に影響が出るデメリットが示されました。

一方、建て替えの場合、4億円以上かかる見込みで、商店街の魅力向上につながるものの、維持管理をどう継続していくかが課題です。

絵のまち通り商店街振興組合 辻梨恵 理事長
「(アーケードの崩落にならないよう)スピード感を持って、行政にも助けを求めながら方向性を決めて動いていきたい」

アーケードについて商店主や観光客に聞きました。

商店主
「通り、ストリートというものが地域にマッチしているものがあるので、アーケードは残しておきたい」

商店主
「わたしらが商売できているのも、かなりアーケードのおかげが大きいと思っていますので、強みでもあり、これから大事にしていくべきこと」

観光客
「あんまりこの(アーケードのある)景色って他にないので、まあ、ないわけじゃないけど、尾道といえばみたいな」

商店街のシンボルであるアーケードをどうしていくのが地域にとってより良いことなのか…。振興組合は6月ごろにもアーケードの検討や商店街のビジョンを描く委員会を発足させ、5年後までに判断する方針です。

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