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みみコミ💬奥田元宋・小由女美術館「ロイヤルコペンハーゲンと北欧デザインの煌めき」開催中✨

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radiko:田口麻衣noみみコミ | RCCラジオ | 2024/05/05/日 17:00-17:15
内容:「ロイヤルコペンハーゲンと北欧デザインの煌めき」
出演者:奥田元宋・小由女美術館 渡邉憲司さん

8か月間休館していた奥田元宋・小由女美術館。いよいよオープンし、とっても素敵な展覧会が始まっています✨それが『日欧プライベートコレクション「ロイヤルコペンハーゲンと北欧デザインの煌めき」アール・ヌーヴォーからモダンへ』です!展覧会の見どころを聞きました🤗

オープンを待ってたよ!っていう方も多いんじゃないでしょうか。
4月27日にリニューアルオープンし、開会式には奥田小由女先生もお越しくださって非常に賑やかな幕開けとなりました。今回の改修工事が、空調設備の熱源周りを新しいものに入れ替えたというものなので、来館者の皆さんからはどこが変わったかっていうのはちょっと見えないかと思うんですが、夏場や冬場に合わせて効率的な運転ができるようになりましたんで、夏や冬も美術館で快適にお過ごしいただけると思います。
これまでも広々とした空間でとても快適でしたけど、より快適な空間になったんですね!その最初の展覧会が「ロイヤルコペンハーゲンと北欧デザインの煌めき」ということで。北欧の家具や食器など私も大好きですけど、あらためて北欧のデザインってどんな魅力がありますか。
北欧というのはそもそも冬が長くて、冬場の日照時間が短いことから、家の中で家族と過ごすことをとても大事にしているんですね。居心地の良い空間で過ごすことをデンマーク語で「ヒュッゲ」というんですが、そもそもそういう言葉があるのは、デンマークの重要な価値観を表していると思います。北欧は、家の中で快適に過ごすために、食器など生活雑貨の造形や彩りが洗練されていることで知られています。いわゆる「おうち時間」を豊かなものとするために受け継がれた北欧デザイン。これが、世界中で愛されるようになっているわけですね。

実用的でありながらすごく愛らしく心惹かれるデザインのものが多いですよね。
そうですね。時代ごとにデザインは変わるんですが、そういったいわゆる基本的なコンセプトというものは、変わらず受け継がれていると思います。今回の展覧会では、そういった北欧の国々からデンマークとスウェーデンに焦点を当てて、国内外のコレクターの方々からお借りした、19世紀末から20世紀にかけての陶磁器、銀細工、ガラスを中心とした作品を紹介してアールヌーヴォーから現在へと至るデザインの変遷をご覧いただきます。

今回は具体的に言うと、どういった作品がありますか。
はいデンマークとスウェーデンを代表するメーカーの作品が中心となっております。
タイトルにも名前が出てくる「ロイヤルコペンハーゲン」は、デンマークの王立磁器製作所を起源として、洗練されたデザインと優れた下絵付けの技術で国際的に評価されていて、北欧アールヌーヴォーの先駆けとなりました。開業時から現在まで受け継がれているデザインのブルーテッドの製品や、ジャポニスムやアールヌーヴォーの影響を強く受けた絵画的なデザインが際立つ作品を紹介しています。

《皿〈ブルーフルーテッド〉》ロイヤル コペンハーゲン
ペインター:マティアス・ハンセン・ウォルストロップ 1785 年頃 塩川コレクション

《花文サーヴィス〈マーガレット・サーヴィス〉》ロイヤル コペンハーゲン
デザイン:アーノルド・クロー ペインタ―:J ハンシェル 1904-1922 年 塩川コレクション

《花飾文花瓶》ロイヤル コペンハーゲン
ヤニー・ソフィー・メイヤー 1910 年 塩川コレクション

《眠り猫置物》ロイヤル コペンハーゲン
原型:エリック・ニールセン 1923-1928 年 塩川コレクション

そしてロイヤルコペンハーゲンと同じ時期に人気を競い合ったメーカーで、レリーフ的な表現で有名な「ビング オー グレンダール」。芸術監督のピエトロ・クローンが手がけた「鷺のサービス」が見どころの一つですね。

《金彩鷺アイスバケット》ビング オー グレンダール
デザイン:ピエトロ・クローン 1898-1914 年 塩川コレクション

クリスマスのイヤープレートが有名ですよね。
そうですね!そして「ビング オー グレンダール」で陶工としてキャリアをスタートしたジェンセンが創業したメーカー「ジョージ ジェンセン」の銀細工は、小槌の跡が残っていて手作りの風合いの温かみを感じるので、暮らしの中で使ってると癒されそうです。

《ソースポットとプレートno.177、レードルno.141、ブロッサムパターン》ジョージ ジェンセン
ジョージ・ジェンセン 1916 年頃(デザイン)、制作1929 年頃、制作1931 年頃(レードル) 個人蔵

またスウェーデンを代表する窯である「ロールストランド」は独創的な形と実用性を併せ持つ品格ある製品で、ノーベル賞の晩餐会でテーブルウェアとしても採用される製品になってます。

そしてスウェーデンのスモーランド地方では古くからガラス工芸が盛んで、1950年代の「オレフォス」や「コスタ」による抽象的でモダンな表現の探求を経て、芸術品として高い評価を受けるようになりました。今回の展覧会ではこのようなバラエティー豊かな作品が揃う空間となっています。

《花瓶〈ソンメルソ〉》コスタ
アーネスト・ゴードン 1954 年 個人蔵 Photo Michael Whiteway

渡邉さんのお気に入りはどんな作品ですか?
そうですね・・・美術館で飾るとどれも気に入ってしまうんですけど。あえて挙げるなら、ロールストランドの白鳥花瓶でしょうか。花瓶の側面周りに空の絵が描かれていて、花瓶の縁に浮彫で3羽の白鳥が飛んでいる姿が施されてるんですね。この3羽がまるでダンスを踊るようにくるくると舞い降りるような姿がいいんです!
花瓶のお写真、今私手元にあるんですけれども、首と翼の曲線の感じが艶めかしくも見えるというか。美しいですね!
はい、実際に見ていただけるとより魅力がわかっていただけるんじゃないかなと思います。

《白鳥花瓶》ロールストランド
ヴァルデマール・リンドストローム(原型) カール・リンドストローム(装飾) 1901-1902 年 塩
川コレクション

会期中イベントもありますか。
5月19日、今回の出品作品を管理しているコレクターのお1人である日本大学教授の塩川博義先生の講演会を開催いたします。
5月26日と6月9日には、展示室内でのギャラリートークを私が担当させていただきます。
5月23日と6月2日には満月ロビーコンサートを開催します。
詳しい内容は、美術館のホームページをご覧いただけたらと思います。
最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
8ヶ月ぶりとなるリニューアルオープンということで大変お待たせいたしましたが、奥田元宋と奥田小由女の作品を紹介する常設展示と企画展を皆さんにご覧いただくとのは、私達にとっても本当に待ち遠しかったことです。今年も、奥田元宋・小由女美術館をどうぞよろしくお願いいたします。

日欧プライベートコレクション「ロイヤルコペンハーゲンと北欧デザインの煌めき」アールヌーヴォーからモダンへ

会期:6月23日(日)まで
場所:三次市の奥田元宋・小由女美術館
料金:一般1000円、高校生大学生500円、中学生以下無料
休館日:毎週水曜日
お問合せ:奥田元宋・小由女美術館 0824-65-0010

ホームページはこちら!

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