春は黄砂のシーズンになります。黄砂の情報も耳にするようになりますが、実際黄砂がどこからやって来るかご存じですか?黄砂とは、東アジアの砂漠域になるゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などから強風により吹き上げられたやって来ます。多くの砂やちりが、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ日本で降り注ぐ現象になります。日本では春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に霞むことがあります。
黄砂の発生やその飛来量は、発生域の強風の程度に加えて、地表面の状態にも大きく左右されます。夏は地表面の植物によって、冬は雪に地表面が覆われることで黄砂の量が少なくなります。ただ、この前の冬のシーズンは暖冬だったこともあり、大陸の雪が少なく、12月にしては珍しく黄砂が観測されました。
黄砂の粒子はいったん大気中に舞い上がると、比較的大きな粒子は重力によって速やかに落下しますが、小さな粒子は上空の風によって遠くまで運ばれます。例えば、東アジアが起源の黄砂粒子が太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ輸送されたことも報告されています。
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