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【RCC東京通信】思いすれ違ったまま…日本政府はオブザーバー参加もせず  83歳被爆者はニューヨークへ旅立つ 27日から核兵器禁止条約締約国会議

RCC東京支社報道制作部長が東京での取材メモを配信します。
広島の記者が東京で感じたコト。また東京から見た広島とは。

「ひどいなあ、情けない」

予想通りとしながらも落胆と憤りの混じった声が聞こえてきた。
電話の主は日本原水爆被害者団体協議会の木戸季市事務局長。
長崎で5歳の時に被爆した。

木戸季市(すえいち)さん 1940年生まれ 長崎で被爆

外務省は11月22日、核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加しないことを明らかにした。

核兵器保有国が参加しておらず、
“核兵器のない世界の出口”に至る道筋が立っていないことを理由に挙げている。

発言し行動して橋渡し役をしてほしかった

外務省は、唯一の戦争被爆国として核保有国を関与させる努力を続けるとしているが、核兵器禁止条約締約国会議はその場にふさわしくないということだろう。

しかし岸田総理が核保有国と非保有国の「橋渡し役」を任ずるのであれば、日本政府が発言し行動するのに絶好の場というのが木戸さんの思いだ。

いざニューヨークへ 非人道性を訴え

80歳を超えてなお国内外を飛び回る木戸さん。

ニューヨークで27日から始まる核兵器禁止条約締約国会議に参加して核兵器の非人道性を訴える予定だ。

「被爆者運動は人類を守るための運動」と語る木戸さん

政治指導者が核兵器使用を口にする現在の国際情勢に、第二次世界大戦後で人類最大の危機ではと心配する木戸さん。

「締約国会議が成功すれば抑止力になる」と出発直前に意欲を語ってくれた。

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